趣味は読書、あと33冊準備中

これは、北杜夫の「どくとるマンボウ航海記」に登場する作家の口癖である。
あと33冊分は構想があるということらしい。
映画を見る、テレビを見る、本を読む、電車の中吊り広告を見る。
あらゆる刺激を受けて、それらの多くが、原作やら関連本などに繋がり、その他に、自分の好み、ベース、そして書店を徘徊しながらの気まぐれ。
その全てが、「読んでみたい」という欲望を刺激する。
ある本を読んで、スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」を見て「2010年宇宙の旅」「2061年宇宙の旅」も読みたくなるし、「ロリータ」「シャイニング」も読みたくなる。
村上龍の「限りなく透明に近いブルー」を読んで、なぜか村上春樹の初期の青春三部作を読みたくなり、ついでに山田詠美の初期の数作も読みたくなる。
ダシール・ハメットからハードボイルドを再び読み始め、今度はロス・マクドナルドを読みたいが、チャンドラーも村上春樹が訳したものは全て読んでみたい。
これらは、全て僕の頭の中のことで、現実には未読の本が、20冊以上ある。
これらは全て自分の好みで購入したので、読めば更にそこから読みたい本が派生する筈である。
収拾がつかない筈である。