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物部氏、消せなかった豪族

2020年03月25日 20:53

物部氏は歴とした天孫族である
日本書紀の巻三冒頭に
「東に美し地有り。青山四周れり。其の中に亦、天磐舟に乗りて飛び降る者有り」
ととある老翁が磐余彦(神武)に伝え、その人物を
饒速日」であるとも言っている
この「饒速日」を思わせる神は磐余彦の曾祖父の天孫瓊瓊杵(ニニギ)尊の兄弟で
天照国照彦火明命という。そして彼の子孫が尾張連と書かれている、しかも本文にではなく
一書曰くという注に記しており濁しているようで濁せては居ない。
そして神武東征の大和入りに際し当時大和を治めていた長髄彦と戦となり
磐余彦が天孫族である事を疑い
饒速日がかつて天磐舟で天降り自身の妹を娶りウマシマデ命という子にも恵まれたことを伝えている。
天孫族が同じく大和に来たことを疑う長髄彦に自身も天孫族である事を証明した上で殺害する。
この時に磐余彦は天孫族は多く存在することを認め饒速日命が天孫族であることを認めここでやっと
饒速日命が物部氏の祖であると記載されている。
日本書紀にここまで書かせるほどの力を物部氏が持っていたことは言うまでもないし
天皇家以前の血のつながりがある事実が書かれている。

基本的に日本書紀神武即位からが歴史時代であり壬申の乱までの歴史書であり正史として書かれた初めての書物である。

物部氏が滅んだのは蘇我との政争で敗れるまでなので推古朝までであり、
神武の時代以前から大和に力を持った神武以上の実力をもった豪族であった事は認めざるを得ない。

物部氏もまた「消せない一族」であった。

勿論蘇我との政争で時の長の物部守屋は殺害され中心となる本宗家は滅ぼされたがその一族が大和を中心に多く残っていたことは言うまでもないだろう。

そして物部氏を消せなかったのは他にも理由がある

特別な祭祀を司る家だったからで有る。

つづく

このデジログへのコメント

  • ネコマルver2 2020年03月26日 00:18

    鎮魂?呪術を防ぐ?

    んー_φ( ̄ー ̄ )ムズカシイ?

  • 咲愛 2020年03月26日 01:08

    こんばんは( ^^)
    なるほどね・・
    特別な祭祀を司る家だったんですね、物部氏って。
    日本はそういうの大事にしてきましたものね(*^_^*)

  • ぶだい 2020年03月26日 22:11

    > ネコマルver2さん

    鎮魂は勿論ですね呪詛もかけていたし呪詛返しもあったと思いますよ
    今でも残っている短い祝詞があるんです、次に書きますね

  • ぶだい 2020年03月26日 22:17

    > Non.さん

    日本文化の特徴的な所が「家」「一族」でもって分担して文化を守り残していくんです
    失伝は家が残らないと起きてしまうんです
    この家が残っていれば、という例は沢山有りますよ

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