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- 無機的な、 からっぽな、 ニュートラルな、 中間色の、 富裕な、 抜け目がない、 或...
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蛇信仰
2020年05月20日 16:46
蛇に対する信仰は世界各地に存在する
これは恐らくどこかの文明が起源というわけではなさそうな気がする
人がまず咬まれたら毒で死ぬ可能性があると文明文化以前の話として承知していただろうから。
蛇は脱皮を繰り返し成長する
その際、蛇の形そのままの皮のみが残る
脱皮という習性を知らぬ古代の人々はその抜け殻を見て
身体を抜け皮を残していったとでも考えたのだろうか?
この蛇の生態から「死と再生」を「死生観」を見いだし
素朴な信仰ととして
一つの象徴的な「聖」なる生物として位置づけられるようになり
神格化される
先にも書いたように大和の中心地である三輪山の神は蛇身である
甲賀三郎伝説というのがある
甲賀三郎が嫁をとりこれからという時に嫁である春日姫が天狗にさらわれ行方不明となる
探したあげく諏訪の蓼科にたどり着き、そこの洞窟で春日姫を見つけ助け出すも
春日姫が手鏡を忘れそれを三郎が取りに戻ると今度は三郎が地下に迷い
地下の国の姫と婚姻をし数年を過ごすが春日姫を思い出し甲賀に戻ることにする
なんとか戻ることが叶うがその時に甲賀三郎は蛇身となっており
僧侶の力を借り人間の姿に戻り春日姫と再会を果たす
この短い話だが地下の国というと黄泉の国であり
一度死に蛇となって生き、そして地上に戻り生き返り人に戻ったと解釈できる
この話は中世の説話だが記紀の時代にある浦島太郎も同様の話だと考えていいと思う
今でも蛇に関わる習慣は残っており
お正月の鏡餅はそのいい例である
鏡餅はとぐろを巻いた蛇でありミカンは蛇の眼光を表している
古代の蛇は「カカ」もしくは「ハハ」といい
このカカやハハから派生した言葉は数多くある
案山子やハバキ(箒)などがそう
また「アカガチ」という言葉がある、赤く光っているという意味だが
天孫ニニギ命が道に迷った時に猿田彦という神に出会い
彼の異様な姿のうち目をアカガチとしている。
蛇の目の色から来ているのであろう
素朴だった蛇信仰は龍という概念が入り龍蛇信仰へと変わっていく
また蛇はその形状から陽根信仰にもつながり
妊娠出産にも深く関わってくる、妊娠期間、胎内で過ごす時間を常世での時間と
吉野裕子氏は論じているがかなり専門的になるので省きます。
出産に関しては結構面白い逸話があるので、その内に書きます
次回は祈りなどに関して書きます
このデジログへのコメント
蛇からこんなにも話が発展するんやと…、すごいなぁ~。話が末広がりで、とてもここに書ききれへんのが、わかる気がする。
蛇信仰だけでも一冊の本に書ききれないですよ
古代の風習が現在形を変えて今でも残っている習慣は多いです
日本人の手洗いの習慣は
神社で手洗いするところから来ている可能性高いですよ
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