- 名前
- シュウジ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 61歳
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- 東京
- 自己紹介
- 好奇心旺盛でまったく人見知りしないので、沢山の方と楽しく交流したいと思っています 楽...
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電車での切ない思い出
2020年03月20日 17:04
一目惚れした事ありますか?
高校3年生の時
僕は夜間のアルバイトをしていました。
いつもは
仕事が終わった後
仲良くなったバイト友達と一緒に遊びに行くのが日課だったのですが…
その日は何故か
一緒に行く気がせず
仕事が終わって直ぐに帰ることにしました。
帰りのバスに乗り
その後電車に乗って座っていると…
目の前に
年上の女の人が座った気がしました。
最初は全く気にせず
見向きもしなかったのですが…
何気なく
ちらっと見てしまった…
瞬間!!
びっくりするほど
完璧なほど
僕のタイプの女性だったのです
それから僕は
視線をはずすことが出来ず
見とれてしまいました。
最初はその女性も全く僕のことに気づいている様子がなく単行本を読んでいました
普段は
ちょっと可愛い子位であれば
こんなに
見ず知らずの女性をじっと見ることは
気持ち悪がられると思って出来ないのですが…
あまりにタイプで
今見ていないと
もう二度と会えないかも知れない…と思い
今から考えるとよくあれだけ
じ~と見たなぁ
と思うくらい凝視していました。
見ている間…
何をしている人なんだろう?
OLさんかなぁ…
幾つ位の人なんだろう?
24歳くらいかなぁ…
僕より少しだけ上なんだろうなぁ
と…
いろいろな事を考えているうちに
なんだか…
その女性の事をずっと前から知っていたような
そんな錯覚に陥ってしまい
世間で言う
一目惚れ…
という状態になってしまい
その間約30分…
一気に恋に落ちてしまい
心臓はドキドキ…
そわそわ
いてもたってもいられないくらいの状態になってしまいました。
そのうちに…
余りにも僕が見つめるものだから
その女性も気づいた様子で何度か目が合い
その度に僕は
うれしいやら
恥ずかしいやら…
と…
この間ほとんど時間が経っていなかったけれど
何時間にも
何日にも感じる程でした
ところが…
いきなりその女性が
ハッと気づいたように
立ち上り、僕が降りる一つ前の駅で
単行本をバッグにしまい
降りる準備をしドアの前に立ちました
その時点で僕はどうしようもないほどその女性を好きになっていたので
身体が勝手に…
何も迷うことなく…
一つ前の駅で
その女性を追っかけて
飛び降りるように降りていました。
今から考えたら
プチストーカー
でも…
まだ若くて
怖いもの知らずの僕は
気持ちを抑えることが出来ず
すいません!
さっきは
電車の中で見つめてしまってごめんなさい!
気がついたときには
帰りを急ぐ
その女性の背中に向かって恥ずかしいくらい大きな声で声をかけていました
びっくりしたその女性は
一瞬立ち止まり
さっき見ていた僕のことを思い出した様子でしたが
そのまま…
また歩き出しました…
それでも僕は
すいません!
と…
諦め切れず声をかけ続けると今度は立ち止まって
振り向きました
が…
当然
その時点での僕は
変な子…
ものすごく怖がった
迷惑そうな顔で
僕を見つめ返してきました
この空気…
何とかしないと…
この人に変な子って思われたくない!
嫌われたくない
その一心で
びっくりするかも知れません!
でも…
ごめんなさい…
初めて会っておかしいと思うかも知れへんけど…
あなたに人目惚れしてしまいました!
言い切った瞬間…
足が、がくがく震えだしました
何いってんやろ
こんなん
警察呼ばれるやん
と…
えっ!!?
なんとその女性は僕に向かって笑いかけてくれたんです!
ありがとう!
男性にそんな風にいわれるなんて女として
ものすご~く
うれしいよ!
って…
ほんまですか?
僕の方こそいきなりごめんなさい!
えっ~と…
信じられへんかもしれませんがほんまに好きです!
大好きです!
あの…
握手してもらえませんか?
……………………
ええよ!
私の方こそありがとう!
そのときの握手…
しっかりと…
両手で握り締めたあの握手…
今でもあの時のうれしさ
忘れることが出来ません
…
一瞬にして好きになってしまったこんな失礼な僕に微笑み返してくれた
大人の彼女…
またね!
と言って
手を振りながら
何度も振り返って
手を振ってくれた
名前も知らない彼女…
見えなくなるまでずっと
見ていました
今でも忘れることが出来ません…
その日以来半年間…
何度も
同じ電車に乗ってみたけれど…
二度と
会うことはありませんでした…
多分…
あの時のあの勇気…
あのチャンスを逃していたら
今でも
後悔しているでしょう…
結果は別にしても
勇気を出して気持ちを伝えた事で
すがすがしいくらい…
今は
いい思い出になって
いつまでも心に残っています
あれから…
僕はたくさんの人と出会いたくさんの人と別れた
けれど…
その時のように
「出会い」
という奇跡を
大事に
今も…
これからも…
いつまでも…
生きていきます…
このデジログへのコメント
ええ話で良い思い出ですね。
逆パターンだとどうなるのかなぁ笑
長文なのに読んでくれてありがとう
勇気ある女性なら逆もありですね~笑
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