- 名前
- イチゴちゃん
- 性別
- ♀
- 年齢
- 42歳
- 住所
- 茨城
- 自己紹介
- 毎日元気に働いてます ゆっくりだけど、はっきり喋ります^^ 嫌がらせを受けていたの...
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2度目の暴風雨
2020年02月17日 18:30
また暴風雨がやってきましてね
今度は対策をしていたおかげで
とりあえず難を逃れることができました
トラック30台以上に及ぶ物資運搬に始まり
排水の整備、土嚢の設置、家具の運び出し等々
激動に激動を重ねた数日間
ものっすごく肉体労働を頑張りました
ロンドンのやや北部方面に滞在していますが
こちらの街では、高台におじいちゃんの旧領主邸があり
それを囲むように従業員の家が建っています(おじいちゃんの所有する家で、すべて従業員に貸し出してます)
1階が水没してしまった家が多く
旧領主邸の敷地内にある家や小屋を急遽改造し
従業員&家族に無償貸し出しをし
日々復旧に頑張ってます
やっと金曜にひと段落し
安心したのもつかの間
夜には報道で
「再びキアラ級(暴風雨の名前)となる暴風雨が吹き荒れる土曜となるでしょう」との内容
夜のうちに各家庭を訪れ
「不安なら領主邸を全員に開放するから、避難して」
と言って回りました
みんな不安だったようで
60ほどある従業員の家庭ほぼすべてが、夜のうちに訪れ
みんなで夜を過ごし、土曜の暴風雨をむかえました
前回に匹敵する、あるいはそれ以上のパワーで風や雨が吹き荒れ
それでも、領主邸は全く無事
人々にケガもありませんでした
が、かろうじて水没しなかった自宅で過ごしていた、あるおばあちゃんのおうちで
1階に浸水が始まり、2階からこちらに向かってタオルを振って知らせているのを
たまたま私が見つけまして
そのまま誰にも声をかけず、駆け付け
水が胸まで迫ろうかという中、必死の思いで玄関を破壊し
(斧でぶっ壊しました、今思えば窓ガラスを割ったほうが簡単でした)
2階へ駆けつけ、おばあちゃんと共におうちを脱出
ただ、どんどん水位が上がってきてるので
杖をついて歩くおばあちゃんを待つ時間はなく
強制的におんぶをして、おうちから命からがら逃げだしました
ものすごく感謝してくれたわけですが
私からすれば、感謝はいらないから早く逃げようという気持ちでいっぱいで
疲労で超グッタリ
で安心すると人々から不満も出て来はじめまして
「夕食は食べないのか」とか
「飲み水がない」とか
まあ、安心したから出てくる言葉なんですよね
そうしましたら、先ほど救出したおばあちゃんが激怒しまして
文句を言っている大人たちを杖で殴る殴る
「いい大人が1度や2度食事を抜いたくらいでは死なない」とか
「こんな細い女の子(私のこと)が懸命にしてるのに、お前に紳士の心がけはないのか」とか
まあ、怒る怒る
で、このおばあちゃんは私のことを
(東アジアあたりから出稼ぎに来ていて、たまたまジョン卿(おじいちゃんのこと)のところで
働いている従業員)と思ってたそうなんです
今回、一緒に行ったスチュワードが私について説明すると
涙を流して喜んでくれるわけですよ
まあ、おじいちゃんのおうちの跡取り候補さん(おじいちゃんの子どもたちや孫たち)の評判が
全くよろしくなく
だから余計に、親切にされたことや救出に来てくれたことが嬉しかったようで
そこからはもう、従業員たちはおばあちゃんの言いなり
正しくは
おばあちゃんを助けた私への恩に報いようと、
率先して周りの人間を動かし、私に迷惑をかけまいとする。ですね
で、
今回の支援活動で
私は缶詰の食事を持って行って、それを食べてたんですが
(調理の必要がないので便利&ゴミも缶しか出ないので片付けも楽)
みんなには温かい料理をふるまうようにしてたんですよ
衣食住で困ったとき、せめて食事は温かいほうが嬉しいじゃないですか
ただそれだけの考えだったんですが
「お嬢様は毎日私たちに温かい料理を振舞って
自分は一切手を付けずに、ひとり冷たい缶詰のレーション(軍で食べるようなもの)を食べているぞ」
っていうのが、ものすごく好印象だったようで
土曜の夜からは、すべての人が(特に男性)ものすごく言うことを聞くようになったんですよ
そんな激動の1週間
今も頑張ってます
持ってきた大量の物資のおかげで
かなりいいものをみんなに提供出来てます
裏に続く
このデジログへのコメント
おもてなし、奉仕の精神ですね
高台の領主邸に避難、というあたりで
中世のお城の立地に納得しました。
貴族の威信だけでなくやはり有事に備えていたのか。
そしておばあちゃん強い。
こちらでは全くイギリスの報道がないので(-_-;)
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