- 名前
- イチゴちゃん
- 性別
- ♀
- 年齢
- 42歳
- 住所
- 茨城
- 自己紹介
- 毎日元気に働いてます ゆっくりだけど、はっきり喋ります^^ 嫌がらせを受けていたの...
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思ってるよりも面倒で複雑だけど奥も深い
2019年09月05日 17:29
ええとですね
私が「いい生活(リッチな生活)してるから、お高くとまってる」だの
「金持ちのじいさん捕まえたから、生活に困ることもないでしょ」なんて言葉
やめていただきたい
やってみてわかる、その生活が自分にとって「慣れてない」ものであればあるほど
ものすごく大変だって、痛感しますから
ある私の休日を、述べてみましょうか
午前4時起床→娘たちを起こさず、そっとベッドから出て
スチュワードと一緒に牧場へ移動
(勘違いされてる方がいますが、おじいちゃんのスチュワードと私のスチュワードは別人ですよ)
馬舎にて、馬を連れ放牧地まで移動(およそ30分ほど歩きます)
放牧地にて、従業員を待つ(こっちでは使用人と呼びますが、偉そうな言い方で私は好きではない)
5時少々、従業員がちらほら集合→仕事開始
責任者(現場の)が、私に悩み相談→それに答える
はい、一旦ストップ
悩み相談って何?って思いました
こっちではですね
領主=人格者で博識・知恵も知識もある勉学豊かな人物
って認識なんですよ
なので、どんな悩み事を相談しても解決してくれる
って思ってる人が多いんですね
夫婦の不仲の話から、作物がうまく育たない話
子どもに彼氏・彼女が出来たが乱れた性をしてないか心配だがどうしたらいいのだろうか?等々
私に相談する内容じゃないんじゃって思うことがほとんど
それでも、的確に答えを導き出さなくてはいけないんです
それが領主の務めなんだそうで
「今は忙しいから、あとで」なんて答えた日には
従業員は仕事を平気で手抜きします
7時~8時頃、家に戻る
総領主(うちではおじいちゃん)に挨拶
朝食→新聞読破(15紙くらいあります)→会計計算(我が家はスチュワードがやってくれます)
で、9時くらいから
従業員のお宅訪問
はい、また一旦ストップ
何をするかと申しますと
”従業員(領民)が食事や生活に困ってないか、逐一チェック(借金の心配を含む)”
です
余計なお世話って思うでしょ
これが普通なんです
で、もし従業員の誰かが借金をしていたとすれば
貸主と交渉もせねばなりません(1回だけ経験ありです)
・・・なんでそこまでやらないといけないの・・・
って思ったって、解決しません
で、昔ながらの家で生活してるのがほとんどなので
家は固まって(近隣で、の意味)建ってます
おじいちゃんの領地で、おじいちゃんが修理代や税金を払うおうちに
従業員は住んでいるわけですよ
いえ、マジな話です
で、近隣の住民とも会話をしなければなりませんし
(かつての領地という考えが根深いようで、関係性は領主と領民に近いものがあります)
子どもが産まれたおうちには
私「ベビーカーやミルクを差し入れする?」
と伺いにいかないといけません
そこで多いのが
住民「お嬢様、この子(産まれた子)に名前を与えてくださいますか?」
のお願い
・・・私が名付け親になるの
いやいや、両親がつけなさいよ
子どもに親が贈る、初めての無形物だぜ
って言ったって、無理
”領民は全て領主のものである”って考えが、ものすごく深いです
プラス、領主への御機嫌伺いも兼ねてますし
何よりも
「俺の息子(娘)は、領主から名前を頂いたんだぜ」って自慢できるんです
んな自慢、しなくていいよってのはこっちの言い分であって
彼らからしたら、自慢してもいい案件
12時→おうちに戻って、昼食
ここで仕事はほぼ終わります
で、午後は何をするかというと
①乗馬
②ガーデニング
③イベント出席(チャリティーなど)
④お茶会出席(貴族主催の)
⑤関連会社(おじいちゃんの経営する会社)のトップが、相談にやってくるので対応
の、どれかです
これでも、「イチゴと生活変わりたい」
って思います
庶民の、それもかなり低いほうの出身である私が
こんなアッパークラスの生活、慣れるわけないじゃん
空き時間は英語の勉強プラス発音矯正させられて
パーティーで会話するために、おじいちゃんのおうちの歴史やら代々の先祖の名前を覚えなきゃならなくて
チャリティーに出すドレスの選別やら
寄付する金額を決めるやら
従業員(領民)からの贈り物(お嬢様に使ってほしいというお手紙と共に、服やら先祖代々の貴金属やら)に、手書きでお礼の手紙を書いたり
休む暇、マジでないんだぞ
それでも、私がやるべきと認定された以上
やらねばならんのですよ
何でここまでやらなきゃいけないかって
これが”領主の義務”だからなんですよ
だからさ
ここでくらい、愚痴とか悪口言わせておくれよ
聞いてくれたって、いいじゃんか
家を1歩でも出たら
日本語も使えない異国なんだぜ?
せめて、ここでくらい
素の私でいさせておくれよ
このデジログへのコメント
ほぼ、19世紀までのイギリスの貴族の社会環境なんだね。
驚きだわ!
今でも続いてるなんて・・・・。
昔は領地の耕作収入で生活できただろうけど、
今は経済的に支えるための事業も必要だろうね。
今でもこんな生活してるんだね
ここでなら何でも愚痴ちゃって下さいな!
自身の行いで、今の環境がある。
たとえそれが、良くも悪くも。
・・・精神的に疲れそうですね。
日々の生活、お疲れ様です!
(`・ω・´)ゝ
素朴な疑問、憂さ晴らしがなぜデジログになったのか?(笑)
日本の皇族の人も、出かける時は沿道にいる国民にずっと手を振っているわけですから…何の仕事や苦労も無しに生活は出来ないですよね
イギリスでいまだにその様な社会構造があることを知りませんでした。なるほど奥が深い!その様な役割を通じて貴族が貴族足る社会的地位を維持しているのですね~、大変勉強になりました。
頑張って!!!
すごいの一言
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