趣味は読書、手ざわり

ネットで、昔住んでいた街の行動範囲だった幾つかの駅周辺の書店を探してみたら、馴染みの書店は、どこでもほぼ全滅。閉店していたり、違う書店が違う場所に建っていたり。
昔、渋谷の「ドンキ」の向かいに「ブックファースト」があり、足繁く通ったが、移転して縮小されてしまった。
先日、神保町へ行き、「三省堂」と「書泉グランデ」を回って来たが、それよりも神保町交差点にある小さな書店がずっと営業しているのに驚いた。僕自身は、一度しか入ったことはないが。
アマゾンで欲しい本を検索して、カートに入れれば、欲しい本はほぼ全て、居ながらにして、手に入る。
紙の本を卒業して、タブレットや専用端末で、電子書籍にシフトする。
これからは、そうなって行くだろう。
しかしそれでも、本は店頭で、手に取って、いけないことだが、平積みされていたら、上から二番目の、何冊か棚に並んでいたら、その中で一番綺麗なのを選んで直に買いたい。
タブレットの画面を撫でるのではなくて、左手で本の背中を支え、右手でページをめくりながら、紙を感じて読んでいたい。
僕には、本はデータではなくて、一つの物体、実体である。