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成程話:やる気スイッチの入れ方
2018年12月13日 23:41
「やる気スイッチの入れ方」のお話です。
脳には、一度その行動を始めると、のめり込んでしまうという性質があります。
脳にある側坐核という部分がやる気の「スイッチ」なのですが、一度作業をやり始めると、この「やる気スイッチ」が入り、やめられなくなってしまいます。
テスト勉強中に始めた掃除がモリモリ進んでしまうのはそのせいなのです。
就寝前、何の気なしにマンガの1巻を読んだら、つい全巻読んでしまった・・・といったことも、このような脳の性質から起こる現象なのです。
このようなことから、やる気スイッチを入れる方法は、「四の五の言わずにやり始める!」に尽きる、というわけです。
ただ、「やり始める」ためには一つだけポイントがあります。
それは、やりたくないことをやるための障害を、できるだけ減らしておくことです。
先日、小説家の村上春樹さんからお聞きした話なのですが、村上さんは毎日必ず4~5時間机に向かう時間を決めているそうです。
書くことが決まっていても、決まっていなくても、とにかく机に向かう。
そうすることで、スイッチが入るのだと言います。
村上さんのこの習慣はアメリカの作家レイモンド・チャンドラーからきているようで、チャンドラーは自分が文章を書くのに適したデスクを一つ定めることをすすめています。
原稿用紙と万年筆と資料を備えて、いつでも仕事ができる状態にしておくのです。
科学的に元気になる方法 集めました
堀田 秀吾 著
文響社
「勉強したいけど、中々習慣として取り入れることができない」という人は、やるやらないは置いといて、ひとまず机に向かうことです。
「運動したいけど・・・」という人は、寝る前に運動できる格好を用意して、朝起きたら散歩だけでもと、とりあえず外に出ることです。
そう、「作業興奮」が起こるからです。
作家のトルーマン・カポーティは、まず机に向かい、ナイフで鉛筆を何本も削ってから、仕事に取りかかったと言います。
1ダースほど鉛筆を削ると、 「さぁ、いいかげん原稿に取りかかろう」という気になるのだそうです。
これも作業興奮を促す良い作戦ですね♪
つまり人は「最初の1歩に最大の力が必要」なのです。
だから、最初の1歩、右足を前に出すための「作戦」が必要なのです。
放っておいても出来るという人は中々いません。
先ほどの村上春樹氏やレイモンド・チャンドラー氏さえ、そのための時間の確保と、とにかく机に向かうという「作戦」を決行しているのです。
技術を覚えるための練習も、知識を得るための勉強も、意識しない限り、行動には起こせません。
右足を前に出すための「作戦」。
考えていこうと思います♪
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