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Amazonドラマ「テラー」
2018年04月27日 01:54
アマゾンTVで最近リリースされたドラマで「テラー(The Terror)」を見ました。イギリスの俳優たちがメインなので、たぶんイギリス製作ではないかと思います。
実はこのドラマの原作はアメリカの作家でダン・シモンズ(Dan Simmons)が書いた同名の小説です。最初はタイトルを見てまさかと思ったのですが、やっぱりそうでした。なぜタイトルに反応したかといえば、もともと数年前にこの原作本を買って読み始めたのですが、冒頭でいまいちかなーと感じたのとなにせ900ページを越す大著なのでそのままになっていたからです。本は読みと通せなかったけれど、ドラマだから一挙に見れると、6話ぐらいのシリーズものでしたが、最後まで見てしまいました。
一言でいえば、1800年代の中頃、イギリスの北極探検隊が遭遇した怪異な出来事を描いたものです。北極航路を開こうとしていた大英帝国を背景にしている点で歴史物であると同時に、奇怪な出来事と、分類不能の怪物の出現というホラー小説であり、同時に、極限状態における水兵と将校たちの行動とそこに顕現してくる悪の物語でもあり、ラストは悲劇として構成されつつ、イギリス人とイヌイットとの遭遇にかすかな希望の光が当てられています。確かにホラーがメインですが、悲劇でもあり、人間とは何かを考えさせられる作品で、結論からいえば、お勧めです。ちなみに、タイトルのテラーは、もともとは恐怖という意味ですが、探検隊の二艘の船舶のうちの一つの船名でもあります。
原作者であるダン・シモンズという作家は、日本ではスティーブン・キングやディーン.クーンツほど知られていませんが、アメリカでは屈指のホラー作家、そしてSF作家として高い評価をえています(ハードボイルド風の探偵小説も書いています)。もうかなり前になりますが、この人の邦題「殺戮のチェスゲーム」を読んだことがあり、それ以来のファンなのです。これは、マインドバンパイヤ(人の心理を操る吸血鬼です)を主人公にしたもので超がつくくらいの傑作であり、舌を巻いたものです。SFでも「ハイペリオン」シリーズや、ギリシャの神々のたたかいを描いた「イリウム」なども傑作と評されています。
ダン・シモンズに刺激されて、バンパイヤものも結構読みましたが、その後は、興味がゾンビものに移ってしまったので最近はご無沙汰です。ゾンビものについてはここでもドラマ「Walking Dead」について書いています。
写真は原作本です。
余談が多くなりましたが、時間があるときにでもぜひご覧ください。
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