- 名前
- はる(*^^*)
- 性別
- ♂
- 年齢
- 53歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- ハルです。 デジカフェは10年前に日記メインでやってまして、何人かの素敵な女性と出会...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
東京で遭難!?
2018年01月22日 00:27
お題と明日の天気が私の中でリンクしてしまいました(^_^;)
4年前の大雪の日の出来事。
まだサラリーマンをしていた頃です。
朝から激しく雪が降り、会社としても早目に帰るよう促していましたが、そうですかって言って帰れるほど仕事は甘くありません。
朝は普通タイヤでも会社に来れましたが、窓から見える景色はどんどん雪国のように…
1階の工場の前に社員が作ったポリカーボネートの波板で作られた軒下作業場は、雪の重みに耐えられそうになく、午後から総出で補強作業となりました。
補強作業が終わると既に日没で、積雪量は帰れるかどうかギリギリのライン…今考えると完全にアウトだったと思います。
同僚は私を止めていましたが、それを振り切り普通タイヤに前輪2本だけのチェーンで帰宅を試みました。
平坦な道ではほぼ問題なく走行できたので、鼻歌混じりでいつもよりゆっくり目に走っていました。
家まであと6km地点、雪も吹雪となりいつもの通勤路が全く違う景色でした。
ここから少し勾配を登って一山越えれば帰宅出来るんです。
チェーンも巻いていないノーマルタイヤのクルマが路肩に乗り捨てられている中、止まってしまうと進めなくなるのでアクセルを調整しながら止まってしまわないように慎重に走行していました。
しかし何故か車体がどんどん斜めに進み始め、左前のタイヤの接地感覚が消えていることに気付きました。
一段目の勾配は何とか登れましたが、二段目の少し強い勾配は登れる気がしませんでした。
何とか路肩にクルマを停めて、左前輪を見てみると…
いつの間にかチェーンが無くなっていたのです…(*_*)
後ろを見渡しましたが吹雪きの中では落としたチェーンが見えるわけもありません。
坂の下までは接地感覚はあった
坂の下まで行けばチェーンが有るハズ!
歩道は既に膝までの積雪だったため、車道を歩いてチェーンを探しに行きました。
交通量は既に少ないとは言え、時折コントロールを失いかけた車がフラフラしてるので慌てて歩道に入ったり、普通のスニーカーのため、そういう咄嗟の動きの際、滑って激しく転んだり…
進めどもチェーンは有りません…
クルマから離れ、かれこれ30分…
雪は益々強くなり、凍えそうな寒さの中、膝までの雪の中を歩いていくうちに、チェーンがこれで見付かったとしても、クルマに戻り再びチェーンを巻いて帰宅するだけの体力が残っているかを自分に問いかけるようになりました。
クルマはすでに殆ど走っていません。
時折4WDのスタッドレスタイヤを履いたクルマがフォグランプを点灯しながら自信満々で走り抜けていくだけで、タクシーさえも走っていません。
これは駅まで行って、タクシーを拾うしかない。
そこまでの間にチェーンが無ければクルマはあのまま放置して、タクシーで帰宅しよう。
そう考えましたが、駅までは今来た道の倍近く有ります。
チェーンが無いままクルマに戻るという選択肢は無く、このまま駅まで行ってタクシーを拾わなければ…
歩道が途切れ、脇道に入るか車道を歩くか…
狭い道路で歩道も無い状態では危険と判断し、脇道へ…
益々雪は深く、足を捉えます。
スニーカーは雪にまみれ、足先の感覚は既にありません。
街頭も薄暗く人影もない…
駅まであと2km…
あれ?
オレ、ここで死ぬんじゃない?
そんな言葉が頭を過りました。
いやいや…ここで遭難したら、ニュースになっちゃう!
それは恥ずかしすぎるぞ!!
大雪とは言え、東京で遭難は…ナイナイ!
絶対何も無かったかの様な顔で帰ってやるんだ!!
冷たいとか辛いとかネガティブな感情を切り離し、何も考えず歩を進めて行くモードに切り替えて駅を目指すのが最善策と結論付けて、一歩一歩、右足、左足を動かして行きました。
大通りの街灯が見えてきて、涙が出そうになりましたが、感情を乱すと最後まで辿り着けなくなりそうなので、とにかく一歩、また一歩。
やっとの思いで駅に着くと、駅前のコンビニでカロリーを補充。
電車は既に運休。
バスも運休。
タクシー乗り場は、乗り場一周分の長蛇の列…
時間は20:00を回っていました。
吹雪の中1時間待ち、あと半分。
体が冷えきって、意識とは関係なく震えが出ていました。
私の前のカップルは交代でコンビニに避難しながらですが、私は列から離れられないので、震えたまま…
もはや体力の限界…
タクシーに乗れたのは既に22:00でした…
運転手さんに行き先を告げると、
『ええ~…あっち方面は山を越えるから…』
と運転手
そこて、現在に至る経緯を丁寧に説明し、改めてお願いしてみると、
『お兄さん、そんな思いまでしてこのクルマに乗ってくれたんだね』
『わかった行ってみるよ!』
…ッホ…
車内の暖房があんなに心地良いなんて
あまりの激闘のせいで猛烈な睡魔に襲われましたが、クルマなら4kmはそれほど遠くありません。
あっという間に路肩に停まる愛車がある場所へ
さらに少し路肩に寄せ、張り紙をしてロックして再びタクシーに乗車しました
少し進むと、更にキツい勾配の坂道で、明らかにサイズが違うチェーンを巻いていた商用バンが車道を覆うように横向きに…
一人はクルマを押す人、一人がアクセルを開けるが、全く進まず
気の良いタクシーの運転手さんは
『お客さんはここにいて』
そう言い残し加勢に向かった。
私もその運ちゃんだけにやらせるのは忍びなくなり表へ。
3人で商用バンを押すと、ゆっくりと動きました!
勢いがつけばあとは平らの場所まで止まらなければイケるハズです。
よかったー
タクシーに戻ると、
あれ?
携帯が無い!
胸ポケットに入れてたハズなのに
さっきクルマを押した時かぁ…
チェーンに続き携帯まで紛失…
今思うとあの頃は辛かった(笑)
このデジログへのコメント
私も確か4年前 立ち往生している軽自動車を 大雪の中 押した事があります♪
びしょ濡れになって帰ったんですけど 途中でいぃ事があったので+-ゼロでした(*´艸`)
> 琴乃♪さん
あの雪の中、びしょ濡れになっても尚+-ゼロと言える良いことって!?
それにしても琴乃さんはよく人助けしてますね♪
人柄が表れてるんでしょうね。
コメントを書く