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ノーベル文学賞とは違う話

2017年10月06日 22:14

ノーベル文学賞には全く興味がない、というか、文学自体にたいして興味がない。


現在の日本に大きな影響を与えた作家といえば、平井和正

平井和正の作品はその辺の小説家の作品なんかよりも世の中を動かした。

1995年に。


だから彼の作風は1995年以前と以後では全く違う。

この辺りは真面目に文学研究家が研究すべきなのだが、たぶん彼らは理解できないだろうなぁ。

平井和正は、エイトマンとかウルフガイとか幻魔大戦とか、ものすごく面白い作品を生み出したのに、途中である宗教団体美人教祖に入れあげてしまい、これらの作品をやたらと宗教臭漂うものにしてしまった。

何しろ、この美人教祖ゴーストライターまでやっていたのだから。


これに幻滅して平井作品から離れた読者と多かったと思う、自分もそうだったし。


1995年にオウム事件が起きたとき、平井和正は愕然としただろう。実際、彼は、自分の作品は新興宗教がいかにダメかを描いたものだ、とコメントを出した。その頃には確かに美人教祖とは切れていて、かなり批判的な立場にいたことも確かだが。


本人がそのつもりでも読者はそうは思わなかったはずだ。言い訳に過ぎない。


以降、平井和正ウルフガイ幻魔大戦の続きを全く違う作風で書き出した。亡くなるまでにものすごい量の作品を書いている。

あれは贖罪のつもりだったのか。


1995年以降の平井和正作品には全く興味がなかったのだが、最近になって読んでみたくなった。

なんというか、ケリをつけたい、とでもいいましょうか。

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