- 名前
- 蒼天の拳
- 性別
- ♂
- 年齢
- 48歳
- 住所
- 千葉
- 自己紹介
- はじめまして! 千葉県住まいの、蒼天の拳です(^^)/ 週末とか一緒に遊んでもらえる...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
今日この日。
2017年09月19日 23:42
今日この日は、自分にとって、最も大切な日であり、人生の分岐点に立たされた・・・
皆様、本日の日記は自分の思い故に、はっきりと、全く持って楽しくはないので、興味が湧かない様でしたら、読まないで下さいね。
それと、この日記に書かれた文面には、皆様の中に鮮明に記憶されていられる方もいらっしゃるかとも思いますが、決して他意があって書いている訳では、ございませんので、どうかご了承下さればと存じます。
今から20年前、俺は中学時代の同級生が、親父の仕事の都合で、東京から福島へと引っ越しをしてしまった。
奴とは、中学で知り合い、くだらない話をしているうちに、お互いを知り、仲良くなり、しまいには、奴の両親・兄弟までもが、自分の両親以上の家族付き合いが始まった。
高校に入り、お互いが違う道を進すむも、時間さえあれば、俺は、奴が不在であっても、ちょこちょこと顔を、見せに行っていは、ご飯等をご馳走になっていた。
高校を卒業すると同時に、奴の親父が俺に、「なぁ・・実はな、転勤が決まって、福島に行かないとならなくなった!」との言葉を、聞かされた。
奴の親父はさらに、「もし、よかったらお前も、一緒に福島に来ないか?」との声をかけられたが、俺は直ぐには返事をせず、「すみません・・ちょっと、自分の親とも相談しないと・・・」と言い、その場で即答はしなかった。
自宅に戻った俺は、奴の親父から言われた事を自分の親に話した。
すると「お前が20歳になってから考えろ・・・今は、未成年だからダメだ!」と言われ、俺は自分の親に言われた事を、奴の親に話すと、奴の親父は「そうだな・・わかった!」と言い「なら、たまには顔を見せてくれ。」と言ったのを最後に、奴らは福島へと行ってしまった。
それからと言うモノ、俺はやはり、奴の家族に身を寄せる事を決意した。
その事を、奴が越した福島に遊びに行った時に、奴の親父に、そう伝えた。
奴の親父は「そうか・・・わかった。楽しみに、待ってるからな!」と、自分の親でもない俺を、本当に自分の子供であるかの様に接してくれた。
俺は20歳を迎え、約束通り、福島の奴の家に足を運ぶ。
奴の親父は「良く来た!」と、俺の肩を何度も叩き、喜びを顕にさせる。
俺は「お世話になります。」と挨拶をすると、暫く見ない間に、大人になったな!と、大声で笑った。
それから、俺は奴の親父が勤める会社で奴と一緒に働く。
その中で、いつも本当の親父の様に接してくれた、奴の親父の背中の大きさを、改めて知ることとなった。
その大きさとは、懐の広さだ。
奴の親父は、俺が何かヘマをしても、笑って励まし、時には厳しさも見せる。そのお陰もあり、今の自分が存在してる!と言っても過言ではない。
だが、そんな、でかい親父も年には勝てない。
俺と奴が30歳になる頃、奴の親父は定年を迎える。
俺と奴は、安月給ながらも、奴の両親にお世話になっていることもあり、奴の両親に海外旅行をプレゼントする。
すると、奴の親父は「・・・ありがとう。」と、俺達に初めて見せる弱さだとも感じた。
奴の親父が定年を迎える頃、会社の支社が仙台に出来る事になった。俺と奴は、30歳になり、二人して仙台への転勤命令が下った。それが、ちょうど10年前の話しだ。
仙台へは、過去に何度も仕事で出向いてはいたが、仙台と言う地に腰を据えるのは初めてだった。
やはり、仙台は都会だ。そびえ立つ高いビルや、夜になると賑わう繁華街・・・福島の片田舎とは、全てに置き違って見えた。
奴は、酒と女には目がない事もあり、3日に1回は、東北一の繁華街とも言える、夜の国分町へと繰り広げては、持ち前のルックスとトークで女性達を口説きまくる。
流石の俺も、ここまで来ると、苦笑いをするのが精一杯だった。
だが、楽しい日々は長くとも続かない。
お互いの運命を左右する出来事が、仙台に転勤して3年後に訪れてしまった。
それは、東京本社への転勤だ。
東京への転勤も、仙台に出向いた時と同じように、俺と奴に辞令が下った。
俺はいい。俺は、元々、東京生まれの東京育ちだ。
拒否する理由は全く持って見当たらない。
だが、奴は違う。
この頃、奴には彼女が出来て間もなく、また、同棲までしていた。
俺は、当時の自分の上司に、奴の東京行きを取り消してもらえる様、毎日の様に頼み込んだ。
上司も、俺のしつこさに参ったのか、奴の東京行きを取り消してくれた。
その晩、奴は俺にこう言った。
「お前は良き親友だ!」とね。
俺も奴の全てを熟知してるつもりだ。だからこそ、情に脆く、愛深き奴の気持ちを汲み上げたのだから。
それから、1年後、奴と彼女はめでたく、ゴールインをした。
俺は、月に2度は奴の実家や奴夫妻の家へと、迷惑ながらも遊びに行かせて貰っていた。
本当に幸せそうな二人だ。
常に、お互いを気遣い、お互いを尊重してる。なんとも素敵な夫婦なんだろう。
だが、そんな幸せも長くは続かなかった。
奴が消息をたったとの連絡を、東京の会社から知らされた。
俺は直ぐに、奴の奥様に連絡を入れる。
すると、奥様が言うには、奴は仙台市の東に位置する、石巻市で消息をたったらしい。
それは何故か?
実は、この3日前に、あの忘れてはならない、この世の地獄が東北地方の太平洋沿岸部を襲ってしまった。
色々と奴の事を聞いてはみたが、情報が錯綜としており、どれが事実かがわからない。
だが、ある有力な手がかりが見つかった。
それは、あの大津波に耐えた、防犯カメラ映像からわかった事だった。
なんと、奴を乗せた車が、地震により、倒壊した家屋の下敷きになってしまった映像だ。
その後、倒壊して身動き取れない所に、大津波が、倒壊した家ごと、奴を拐って行ってしまった。
それから、今までの間、奴の墓標は無人のままだ。
心優しき友よ。
お前は、どこを旅してるんだ?
早く、奥様の元に帰り、元気な顔を見せてやって欲しい。
奥様は、今でも、お前の帰りを待ちつつ、不憫な想いでいるぞ。
それに、お前の親父やおふくろ・兄弟もな。
だが、俺は、お前がどこで何をしてるか知っているから、心配はしとらん!
どうせ、知らない土地で、女と酒に狂っているんだろ?
だから、俺は心配はしとらん!
だが・・
頼む・・
1回でいい!
1回だけ、お前の生き様を俺に語ってくれ・・・それがお前の友の願いだ。
俺は、お前と言うロクでもない人間と知り合え、とても感謝している。
これからも、お前と言う、素晴らしき、素敵な心を持った友を一生忘れない。
心無しか、同級生だったお前と俺なんだが、俺のの方が年をとってしまったらしいな。
だが、待っていてくれ。
俺も、時期、お前の、元に行く。
そのときは、お互い、納得行くまで呑み明かそう・・・
読んで頂いた皆様・・・
本当に申し訳ないのですが・・・
僕の、気持ちを察していただけますなら、どうか、コメントやスキをつけないで下さい。
心より、お願い申し上げますm(_ _;)m
このデジログへのコメント
おはようございます。
失礼ながら何度も読ませて頂き
コメントしてしまいました。
(;ω;`*)
ゆかり様・・・
人間の記憶とは、日が立つにつれ薄れて行きます。
負を背負う人間としては、決して忘れてはならんのです。
ですので、記憶を薄れさせない為にも記録をしただけなのです。
ありがとうございます。
コメントを書く