- 名前
- ぶだい
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- 東京
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- 無機的な、 からっぽな、 ニュートラルな、 中間色の、 富裕な、 抜け目がない、 或...
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退屈系
2016年09月29日 20:37
70年代のベトナム戦争の傷跡を表現したアメリカ映画は好きだけれども80年代にはいて唯のエンターテイメントでしか無い思考する作業の無くなったハリウッドには全く興味が持てない。
アメリカは近代病の宝庫だからその辺りの社会問題をテーマにしたらいい映画が沢山出来るはずなのに興業優先だから面白いと思える映画が無い。
「羊たちの沈黙」はそんな映画で物凄くいい。
でも80年代後半にはジム・ジャームッシュなんかが「よく分からない系」の映画を作って興業よりも作家性をといった作品が少しはあった。そんな中でよく覚えているのが今はスーパーセレブ?なジョニー・デップの「デットマン」内容はよく覚えていないけれども、こいつ影があってなんかいいね、って思ったのはよく覚えている。
基本的にフランス映画かヨーロッパ映画しか見ない。
以前ログに書いた「シルビアのいる街で」というのは当に「退屈系」
いい文学作品に巡り会えた感があった。
最近見た中でいいなと思ったのが
「まなざしの長さをはかって」というイタリア映画
テーマらしきテーマはないが現在のヨーロッパ社会を見事に反映している上
村人全てが顔見知りという設定がヨーロッパの地方都市から更に離れた寒村ではそこに住む人々の生活が手に取るように分かるしリアルでいい。ミラノやベネチア、ローマがイタリアでは無いんだと分からせてくれる。
ヨーロッパ映画のいいところは当にそんなところでテレビで見る光景や観光地ではない所での作品がその国の実情を知らせてくれるし、それらの映画が日本で見られるということも考えるとその国でのヒット作でその国民に共感を与えた映画だということ。だから説得力もある。
「ずっとあなたを愛している」
これは主演の女優さんが好きだったので観た映画。
同世代の女性なら「Mina」という映画を知っている方もいると思う。「Mina」はロマーヌ・ボーランジェの為の映画だったけれどもその相手役だったエルザ・ジルベルシュタインという女優さんがよかった。
それ以来彼女が出ている映画はなるべく見ている。この「ずっとあなたを愛している」は息子に手をかけた女性の出所後の生き方が一つのテーマとなるのだがとても厭世的で生粋のフランス映画好きでも無い限りは観ていて面白いとは言いがたい。
フランス映画のいいところではないけれども日本人に欠けたテーマとして必ずあるのが「日常の性」の問題をテーマにした作品。あくまでも日常だからそれ目的で観ても面白くも何ともないが、そこには男女ともに「満たされぬ性」が中心として描かれており作品によっては異常とまで行かないレベルの「性癖」の問題提起もあり今の日本にはある意味共通する問題でもあるように思える。
実際にここデジではまさにそこが問題でもあるサイトだから。
「退屈系」は基本的に観る側に考えさせるモノが多いので慣れてしまえば退屈さは無くなる。
昔は日本といえば「オヅ」という外国人を馬鹿にしていたけれども彼等の世界観に日本という国の日常が非現実的で何かを感じさせていたのだと最近になって思うようになった。
よく考えてみれば自分も同じ目線でヨーロッパ映画を観ているからこそ。
このデジログへのコメント
今は、映画が全く観れない時期なので、
ぶだいさんのお勧めが観られなくて残念です。
ヨーロッパ映画も全然詳しくないけど、
フランソワ・オゾンが好きだったのは憶えてる。
> 蜻蛉マチ子さん
ヨーロッパ物はまずレンタル屋さんに無いですからね
でもマチ子さんは映画好きだから観たら面白さ分かりますよ
『羊たちの沈黙』
内容はうろ覚えですが、すごく良かったのを覚えてます。サスペンスにハマるきっかけになりましたね。
映画とてもお詳しいんですね(^^ゞ
いろいろ映画に詳しいんですね
わたしもじぶんに合う映画を探したいです(*'‐'*)
> ACOさん
なんかACOさんとは映画の趣味合いそうだね
MINAは劇場公開した当時、友達の女の子に
「男一人で行く映画じゃ無い」って叱られましたよ(笑)
> まや3さん
レスター博士最高ですよね
サイコ系のサスペンスは「羊たちの沈黙」がなんだかんだで一番ですね!
> Mikanさん
映画はなんだかんだいって観てますね
でも基本的にはハリウッドは昔から嫌いですよ
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