タバコの濡れ衣　その２

前回の続きです。

今回、初めて来られた方の為に再度言いますが、
私はタバコが大嫌いであり、この世から完全消滅してほしいと
本気で願っております。

その辺の詳しい話は前回を読んで下さい。


では今回の本題。
前回の肺ガンに続く、ふたつめ。

「副流煙の方が主流煙より毒性が強い。そんなもんを撒き散らしてる」
　↑それらを並べることがおかしい

主流煙は、フィルターを通して吸い込まれるから毒性が薄くなるが、
副流煙は、タバコから直接出るから毒性が強い。つまり、
吸ってる本人は安全度が高いのに、周囲には危険を振りまいてる！　とか。

これは、ちょっと考えれば解りますよね。
そりゃあ、主流煙１リットルと、副流煙１リットルとを、
科学的に分析して比較すれば、副流煙の方が毒でしょうよ。

でも。
主流煙は１００％体内に入り込みますが、副流煙はこの世に誕生した瞬間、
周囲の空気に混ざります。薄められます。あっという間に何十分の一、
何百分の一、何千、何万、となっていきます。
原液をケチって盛大に水増しした、薄味カルピスになってしまいます。

つまり。
「主流煙と副流煙の毒度の比較」をフェアにやるなら、
火のついてるタバコの、火がついてる部分を口に咥えて
吸い込まないとダメなわけで。そうでないと、「副流煙の方が体に毒」
とは言えないわけで。……論外ですよね。

もちろん。
単純に、煙たいから迷惑、ってのは間違いないですけどね。
でも現実的に主流煙より体に毒だ、みたいなツラして
語るのはどうかと思うわけです。

「それ」は現実ではありませんから。

みっつめ。
「肺ガン患者、肺ガン死亡者は多い。怖いぞ」
　↑それが何？

これは。
文面だけならそうなんですけど。
まず、前回言いましたように、タバコと肺ガンの関係が証明されてません。

更に。
ガン、といっても種類はたくさんあって、致死率の高低はバラバラで、
そしてガンというのは転移するものです。

私の母だって。
乳ガンに始まり、あっちこっちへ転移して、何年も、何度も手術して、
抗ガン剤で頭髪が抜け、嗅覚を失い、最後は脳をやられて亡くなりました。

で、肺ガンというのはガンの中でも致死率が高いものだとか。

つまり。
胃ガンとか、乳ガンとか、直腸ガンとか、そういうのにかかって、
転移して転移して転移して転移して、最後に肺ガンになって死んだ人も、
「肺ガン死亡者」としてカウントされるわけです。

そこには、タバコのタの字もありません。

肺ガン死亡者が何万人いる、とグラフか何かを指さした時、
その中にはタバコを一本も吸わずに死んでいった人が、
どれほどたくさん含まれているかわからん、ってことです。


以上です。
既に述べましたように、私はタバコが大嫌いであり、
今まで一本も、いや、「一息も」吸ったことがありません。
今後も吸う気はありません。

でも。
だからって盲目的に反対してばかりというのも、どうかなと。
あえて喫煙側の主張も勉強してみたわけです。

まあ。
敵を知り己を知れば、でもありますし。
単なる好奇心でもあり、話のネタになるかなという気持ちもあり。
それやこれやで、ダラダラと述べさせて頂きました次第で。

ご静聴、ありがとうございましたっ！