- 名前
- けーでぃー
- 性別
- ♂
- 年齢
- 50歳
- 住所
- 奈良
- 自己紹介
- 「元」がつきますが一応プロの小説家。現在、 カムバック目指して修行中です。 そんな私...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
超能力で、密室殺人?
2015年10月24日 21:16
超能力で、念力で、鍵をかけて密室殺人。
そんなのインチキだ! それでは推理も何も成り立たない!
と、思うでしょう? ところがところが、
それで成り立ってる推理小説があるんです。
西澤保彦先生の作品、
「神麻嗣子の超能力事件簿」シリーズ!
これは面白いですよっっ!
あ、読みは「かんおみ・つぎこ」です。「けいし」と入力して
変換すれば、「嗣」の字が出てきます。この字にも、物語上で
深い意味があるのですが、それはここでは割愛します。
さて。
この作品の特徴として、
「警察側にも超能力が認知されており、その前提で捜査・推理する」
というのがあります。つまり、実際の警察の鑑識のように、
超能力の痕跡とかを調べることができるのです。
(但しこれは秘密の専門部署であり、世間には知られてません。犯人にも)
例えば、このように。
「鍵の部分に、超能力の反応がある。どうやら念力で鍵をかけたよう
だが……痕跡からすると、内から外に向かって使われているな」
「何? じゃあ部屋の中から、念力で鍵をかけたと?」
「そういうことになる」
「でも犯人が部屋の中にいるなら、自分の手でかければいいだろ。
それに、念力で鍵をかけた後、どうやって外に出る?
それでは普通の密室殺人と同じだぞ? 何の為に念力を?」
「手で鍵をかけられない事情があった……か、そもそも
密室殺人をするつもりでやったのではない、としたら……」
おわかりでしょうか。
超能力で鍵をかけたという、それ自体が謎を生んでるわけです。
そしてそして。
念力だけでなく、他にもいろんな超能力が出てきます。
幻術で、自分の姿の幻を遠くに作って目撃させ、アリバイ作りとか。
催眠術で、実際には数分しか経ってないのを
「何時間も経った」と誤解させ、間違った証言をさせるとか。
これらも全て。
上記の念力の例のように、警察はきちんと「超能力がある前提」で
捜査するのですが、「超能力があるからこその」謎がしっかり生まれ、
そこから推理が必要になっていきます。
今回の画像もそのひとつ。
超能力の使用された時間は、きっちり警察が調べ上げています。
幻術だか催眠術だかが、この時間に現場付近で使われたのは確実。
つまり、この、該当する時間に。
関係者の誰かが犯人に術をかけられ、間違った目撃証言をしている。
それは誰で、どの証言か。各々の証言内容を突き合わせて考えて、
矛盾の出ない組み合わせは……その時々の犯人の狙いは……
誰かが偽証をしてるとか、犯人にとっても予想外の事態が起こったとか……
いかがでしょうか。
非常~に独特で、奥の深い、パズル的な、面白い推理小説。
私はそう思っております。
登場するキャラも。
なかなかに魅力的でしてね。なにしろ、この私けーでぃーが、
今までの人生で読んできた全ての小説の、全ての女性キャラの中で、
一番好きなのがこの、「神麻嗣子」なんです。
そりゃ~も~可愛くて可愛くて。ええ。ほんとに。
作品を読んで頂ければきっと、男性はもちろん女性だって、
「この子の手料理を食べてみたい」
と思いますよ。きっと。
そんなわけで。
他に類を見ないタイプの推理が楽しめ、登場キャラも非常に魅力的な、
「神麻嗣子の超能力事件簿」シリーズ。お勧めです!
☆☆ところで☆☆
前回のログ、タイトルも画像も特に目を引くものではないと思うのですが、
いつもと比べて来訪者数が随分と多かったです。それも、掲載されてから
2日ほど経った後の、ある時を境に突然ぶわ~っと。
結局、前々回の3倍もの方が来て下さいました。
ありがたやですけど……どこかで紹介でもされたんですかね?
このデジログへのコメント
面白そうな内容の本ですね。
西澤保彦さんの作品はまだ読んだ事が無いので、探して読んでみようと思います。
ログは何故かいきなり足跡増える事ありますよね。
私も疑問に思っています;
超能力殺人ですか~、けーでぃーさんお薦めだから、面白いんでしょうね(^^♪
私は、東野圭吾や江戸川乱歩が好きですね
最近、本自体が全く読めてませんが(汗)。
すごい!推理物のタブーを逆手に取って物語を面白くしてるんですね!
> 愛琉さん
この人の作品は、「超能力」以外にも、「超常現象」を扱ったものも多いんですよ。
人間のコピーとか、時間が止まった世界とか、そういう中で事件が起こり、推理するという……
ほんと、独特です。
> few(ダウン中)さん
そして、小説は現実ほど奇であってはならない。現実には、理不尽で矛盾した事件・人も
多いですが、小説内でそれはダメ。ほぼ全て、きちんと辻褄が合っている。
だから気持ちいい。
> はぎんちょさん
面白いですよ~。しかもこれ、見つけたのは地元の図書館でして。
良い本との出会いは、どこにあるかわからんものです。
実は、前に裏で紹介したBL本も、同じ図書館で出会いました(笑)。
> とめおさん
そーなんです! 目から鱗どころか、瓦がガラガラ落ちる思いでしたよ!
あと、犯人の動機にエグいのが多いのも特徴。このシリーズ一番の極悪人は女性で、
動機は性欲で、しかもその相手が……
> 神無月 雛子さん
可愛い! ミステリー小説を怖がる姿を想像するだけで、頭を撫でたくなる思いですぞっ。
本文の通り、この作品はヒロインが非常に可愛らしいので、それを中和剤としてお楽しみ頂けるかも。
そんなに絶賛モノならば
読んでみたい!!
お気に入りのヒロインも
気になるわ笑
> まお子さん
ふ。私の好みのタイプが理解できましょう。でも嗣子の他に2人、
レギュラーの女性がいるのですが、女性読者にはその2人の方が人気ありそう。
もし読まれたら、その辺りをお聞きしたいです。
コメントを書く