携帯　停止

朝起きてから突然携帯の液晶画面がつかなくなっていた。現在2代目を所持していましたし、もう3年近くなるのでまあ壊れることに疑問はない。むしろ僕の乱雑な扱いに良くぞ耐えてくれたと言いたいくらいだ。

携帯を失ってから気がついたことだが、自分もいつの間にか携帯社会の一員に成っているものだなと痛感してしまった。

一番は病院からの連絡を受けれないこと。緊急事態どうするんだ？と思う反面。病院から何の支給もないのに常に連絡を取るようにしなければならないことに対する疑問も沸いてきた。何かイベントが起こると見えなかったことが見えるものだ(厳密に言えば見ようとしなかったことにも目がいってしまうことかなぁ)。医者の義務だ…なんて叫ばれると、では人権は？なんて問いたくなる。まあ、このあたりの議論はこれまで数多くしてきたので出た結論は『医師に人権はない』って事でしょうね。病院ではいたるところに僕の携帯の番号が張り巡らされている。当然と言えば当然だろうが、ただ何も自分の携帯でなくてもね…。仕方ないところなのであろう。

話が愚痴になってしまった。
書きたかったことはそういったことではなく。僕は年に2回携帯のバックアップを取る。なので今回失ったデータは過去5か月分なのであるが…もし取ってなかったと思うともっと落ち込んだんであろうか？
もし携帯がなかったら、あんなに人の電話番号を書き記したんだろうかなんて思ってしまう。幼い頃、黒電話の近くに書き込み式の電話記帳があったことを思い出す。今現在その記帳は売ってるのかどうかも知らない。きっと売ってはいるんだろうが、そんなものに時代を感じる。

さっそく携帯ショップへ赴いたんだが、本当に意味不明に機種が多い。店員の話を聞くが一向に理解できない。僕も悪いのであろうが、店員も僕の初歩的な質問には言葉を濁す。今思えば少し意地悪なのかもと反省すべき点はあるが、『簡単に各機種に対してのメリット、デメリットを教えてください』というと、まるっきり簡単には答えてくれない。だらだらした説明の挙句、知らない単語を聞き返すと急に言葉に詰まる。そこまで多様性が情報がいるのだろうか？シンプルな携帯をたずねると今時そんなシンプルなものはないことにも驚かされる。

時代に少しと言わず乗り遅れつつあることを実感する。

1、2年毎に買い換える人は…なにを思っているのだろう？すこし知りたくなった。