- 名前
- けーでぃー
- 性別
- ♂
- 年齢
- 50歳
- 住所
- 奈良
- 自己紹介
- 「元」がつきますが一応プロの小説家。現在、 カムバック目指して修行中です。 そんな私...
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メールもネットもない世界 2
2015年05月02日 21:09
私は学生時代に。
まだ、「インターネット」なんて言葉を耳に入れたこともない頃に、
「ネットゲーム」というものをしていました。
これは、いわばインターネットを使わないオンラインゲームです。
どんなものか、想像つきます?
まず、参加者は自分の分身となるキャラクターを作ります。
容姿とか、性格とか、得手不得手とかを、フォーマットに従って
設定し、どういった行動をさせるかを規定のシートに書きます。
で、それをマスターのところへ送ります。郵便で。
例えば、
「不器用だけど歌が得意な少年・でぃーけーは、
宝物を求めて洞窟に向かう」
とか。
マスターはそれを見て、
「でぃーけーと××は歌のことで意気投合し、協力して△△と戦い~」
といったストーリー、各キャラクターが活躍する物語を、
小説形式で執筆。参加者に返送します。
(××や△△は他のプレイヤーのキャラクターで、こういう場合、
この三人には同じ文章が送られます)
それを受け取った参加者は、参加者同士でも連絡をとったりしながら、
「じゃあ今度は☆☆のチームと合流して~」と書いてマスターに返送。
受け取ったマスターはそれを見て次のストーリーを……
想像、できます?
こういったことを全部、メールもネットもなしでやってたんですよ。
お手紙で。文通で。そして場合によっては、オフ会を催したりして。
何人ものマスターが連携して、公認の月刊誌を中心として、
全国規模で物凄い数の参加者が、
大きな世界をみんなで作り、冒険していたんです。
お手紙で。文通で。手書きの字やイラストを郵送で交換して。
自分の書いたシートをポストに投函する時のドキドキ、
投函後の毎日毎日、郵便受けを確認する時のワクワク、
返送されてきた物語を開封する時の興奮……
古き良き時代の、のどかで暖かで、そして力強い思い出です。
☆☆実はですね☆☆
この、壮大なネットゲームの。
多くのマスターの中から、凄い人が生まれました。
小説家としてデビューした後、雑誌での長期連載作品が
アニメ化されてヒットしたんです。
今も、テレビアニメの脚本だかシナリオだか
シリーズ構成だかを手がけておられます。もちろん小説も。
マスター時代の、大勢の行動を纏めて物語にするという、
至難かつ特異な執筆修行が活きたんだろうなぁ、と思います。
んで。
ネットゲームとは関係のない経緯、全くの偶然なんですが。
その方と同じ雑誌で、私も連載させて頂いたことがありまして。
……私の作品はあっという間に打ち切られましたけどね。うぅ。
次回に続く
このデジログへのコメント
> few(戦闘中)さん
はい。一応、当時は「文芸雑誌」としては日本一の発行部数だったと思います。
……私の連載、一年ももちませんでしたがね。ジャンプの十週打ち切りみたいなもんです。ふっ(泣)。
いろんな方法があったんですね~
ところで、プロフの写メはけーでぃーさんなんですか(´▽`*)
> はぎんちょさん
古き時代も良いですが、はぎんちょさんたちと出会えたのは
ネットのおかげ。それは感謝です。
写真は表も裏も私本人ですよ~。ちと古いものですが。
着物は母譲りで、背中の字だけ自作。
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