- 名前
- イチゴちゃん
- 性別
- ♀
- 年齢
- 43歳
- 住所
- 茨城
- 自己紹介
- 毎日元気に働いてます ゆっくりだけど、はっきり喋ります^^ 嫌がらせを受けていたの...
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プロポーズ
2014年10月28日 20:35
ボランティアで色んな方とお付き合いがある私ですが
長い方だと、5年以上という方もいます
今年で68歳になる男性ですが
奥様は、去年亡くなられて
現在は娘さんと2人暮らし
初めてお会いしたときには、すでに認知症が少し出ていたのですが
現在は娘さんのことも忘れてしまうほど進行しています
ですが、生前に奥様はいつも幸せそうにしていて
何も文句を言わず、付き合い始めたカップルのように
いつも仲良く過ごしていたのを、昨日のように思い出します
認知症になっているとは言え、本人は昔の性格のままだそうで
いつも紳士です
身体の面では、手が不自由なだけで
歩くことは可能ですし、お尻を拭くこと以外は排泄も自分で出来るし
不適切かもしれませんが、いたって「心が健康」です
私が始めてボランティアにお伺いしたときは
「ごめんなさいね、本当なら私がしなければいけないんですけど
手が痺れて、上手にできないの」
と、奥様に謝罪されたことを思い出します
私からすれば、私自身が好きでしていることですから
感謝も謝罪も、何も望まないんです
奥様はいつもうれしそうに
奥様「今日ね、お父さんがね
また私を幸せにしてくれたのよ」
とおっしゃっていましたが
私「幸せになることをしてくださったんですか?どんな風にです?」
何度尋ねても
奥様「あなたも結婚すれば、わかるわよ」
としか答えてもらえず
奥様が亡くなって、その答えはずっとわからないままでした
奥様が亡くなってから、最初のボランティアの時には
今まで私をなんとなく覚えてくれていた旦那様も
旦那様「はじめまして。ご迷惑をおかけいたします」
と、毎回ボランティアに来ていた私をすっかり忘れてしまっていました
よほどショックを受けたのだろうなと思い
それから何回かは、奥様のお話をしないようにしていました
何回目かのボランティアに私が訪問し
介助を終わらせたときに、
旦那様は突然、私におっしゃいました
旦那様「初枝さん、いつもありがとう。こんなことをしてもらったときに言うのも可笑しいが
私と結婚してくれませんか?」
私は、一体何を言っているのかわかりませんでしたが
横で座っていた娘さんが、そっと教えてくださいました。
娘さん「初枝さんは、母のことなんですよ。
お父さんが認知症になってから、料理を食べたあとやお風呂に入ったあと
母にいつもプロポーズしていたんです。
2人が結婚するときに戻ってるんじゃないかって、母はいつも言ってました。
嫌じゃなければ、母のふりをしていただけませんか?」
そのとき、初めて謎が解けたんです
奥様が言っていた「今日もまた、私を幸せにしてくれた」
は、旦那様からの愛の告白だということを
女からすれば、好きな男性が何度も愛を囁いてくれるなんて
どれだけ幸せなことか、簡単には語りつくせません
ほぼ毎回、旦那様はボランティアの後
私を奥様と認識して「初枝さん、いつもありがとう。こんなことをしてもらったときに言うのも可笑しいが
私と結婚してくれませんか?」
と、プロポーズをしてくださいます
奥様の代わりである私ですが
素直に愛を伝えてくださることに、いつも感動しています
私もおばあちゃんになったときに
こんな風に愛を伝えてくださる旦那さんが欲しいなと
心から思いました
掲載元
http://matome.naver.jp/odai/2128076173257260401/2141351921761587903
このデジログへのコメント
O・ヘンリーの短編小説を思い出しました。 (T_T)
おぉぉ
素敵な話ですね
プロポーズしたくなった相手に何度も出来た、彼は幸せだったと思う。もちろん、プロポーズされた彼女もね。
ありがとう!これで年を取っても大丈夫!
可能性はあるかな?
こんな僕のそばにいてくれる人だから
認知症になっても繰り返す言葉️
純粋に嘘がない愛の言葉
こんなことが言えるカップルはそうはないです
痴呆症は周りの人の愛情があってこそ・
愛の告白ができるのも、みんなの
愛情が有ったんでしょうね。
私は最近 認知症の母を
亡くしました
言葉がありません…
引き出しの多い イチゴさん そろそろ ご自分の想いを引き出しへ (^^)
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