「５対１は卑怯」＆「１０代アイドルより綺麗な３０代主婦」

画像は３年前のスーパー戦隊、「海賊戦隊ゴーカイジャー」。

シリーズ３５番目の本作では、歴代の全戦隊が集結して戦いました。
画像の通りの大迫力で、しかもいわゆる「中の人」、当時のその作品に出演された役者さんも、
各戦隊から最低１人は出演して下さって、年齢を重ねたその素顔で、演じて下さいました。

渋みを増したヒーローの勇姿、変わらぬ美しさのヒロインの笑顔。

なにしろ「３５」の厚みですからね。１０代～４０歳ぐらいの日本人男性であれば誰でも、
幼き頃に憧れたヒーローが、「ゴーカイジャー」のどこかに必ずいる、という。
日本中で父と息子が感動を共有できる、素晴らしい作品でした。

いずれ、プリキュアもこんな風になって、母と娘が……ってなるんでしょうね。
２００人ぐらいの美少女戦士たちが、ズラリと並んでる絵の一点を指差して、
「お母さんが○○ちゃんぐらいの頃は、このプリキュアを応援してたのよ」と。

さて、その戦隊シリーズにおいて。
昔からよく言われているのが、「５対１で戦うのは卑怯」です。
しかしこれ、思いっっっっきり、的外れもいいとこなんですよね。

まずひとつめ。
水戸黄門を思い出してください。追い詰められた悪役人が、「出あえ出あえ！」といって、
手下の侍たちが出てきて、それで黄門様が「格さん助さん、懲らしめてやりなさい！」となって、
カッコいいアクションの末に手下たちがやられて、悪役人１人だけが残ります。

その時。
黄門様・格さん・助さんの３人がかりで、悪役人は１人。３対１で卑怯だ、と言えますか？
違うでしょう。最初は敵の方がむしろ多かった。戦って、敵戦力を削っていった後の光景です。

戦隊も同じ。
最初はまず、「ものども、かかれーっ！」となって、ザコ敵である「戦闘員」が多数、
戦隊に向かっていきます。大体、メンバー１人に対して４～５人ぐらい。
つまり総勢で２０人は越えています。
なら、最初は２０対５です。戦隊の方が劣勢。これのどこが卑怯だと？

ふたつめ。
複数で単数と戦うのが卑怯だというのであれば。
戦士・僧侶・魔法使い・盗賊・その他もろもろで、１匹のドラゴンと戦うのも
卑怯ということになり、ほぼ全てのＲＰＧの主人公たちが卑怯者ばかりになります。

ちゃんと見ればわかりますが。
戦隊の「怪人」というのは、単騎で国・星を滅ぼせるようなのがゴロゴロしてます。
ドラゴンとかいう、ただの火を吹くオオトカゲなんか、比較にならない危険生物です。
そんなの相手に、タイマンなんかやってられるかと。

また。
戦隊は、作品によっては警察と同等の、税金で動く治安維持組織だったりもします。
そうでなくともみんな、「悪人から善良な市民を守る為に」戦ってるんです。
街中で包丁を振り回して、園児の列に向かっていく凶悪犯罪者を取り押さえようと、
警官隊が、あるいは通りがかった若者たち数人が……で、タイマンでなければ卑怯だと？

こんなわけで。
「戦隊は、いつも５対１で戦ってて卑怯だ」というのが、
いかにバカバカしい、的外れな、謂れなきツッコミであるか、
ご理解して頂けたかと思います。

機会があれば皆様の口からも、語り広げて頂ければ幸いです。


☆ちなみに☆
とある戦隊のメンバーで、放送当時には１０代のアイドルだったのが、
今は３０代で四児の母、という方がおられます。その方が「ゴーカイジャー」で、
１０数年ぶりに当時のコスチュームを着て出演して下さいました。

それがもう、冗談ヌキ！　お世辞ヌキ！　本気で！　今の方が当時よりも美人っっ！
とっくに芸能界から引退して主婦なのに！　四人の子持ちのお母さんなのにっっっっ？！

と驚愕しました。当時の、スタイリストさん、かな？　の腕前が悪かったせいで、
彼女の本来の美しさを引き出せていなかった、ってことですかねえ。

あるいは当時は、年齢不相応に大人びていたから、実際に大人になった今の方が、
バランスとれてしっくりきてる、ということかも。

その（元）女優さんの名は、広瀬仁美さん。「忍者戦隊カクレンジャー」の鶴姫役です。
「ニンジャホワイト　鶴姫」で画像検索すれば、
カクレン当時とゴーカイ出演時との比較ができますよ～。ぜひ、ご覧あれ！

……いや、もうね、ほんとにほんとに。
もし私が、どっちか好きな方を選んで、エロいことさせてもらえるとしても。
「１０代で現役アイドルの鶴姫」より「３０代で子持ちの広瀬さん」を選びます。マジで。

こんなことがあるから。
女性の、「実年齢」なんぞに大した意味はないんですよ。

肌や髪やスタイルを美しく保つ、その為の厳しい努力を日々、充分にしていれば。
「実年齢」の数値が参考にならない、その数値からは想像もできぬような、そんな
美しさを保持することも、むしろ積み重ねた修行の成果で進歩させることすら、可能！

常々、似たようなこと言ってますが、これが私の持論です。
男の幻想、身勝手な期待、かもしれませぬが……今、これをご覧の姫様方ならばと、
信じておりますぞっっ。