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「見えないもの」続き

2014年07月04日 14:20

すこし補足を。

愛する情熱が持続するためには、「どうしても自分のものにしたい」という欲望が働く相手じゃないと難しいと書いたが、いったい「自分のものにしたい」という欲望とは何だろうと考えてみる。

男の欲望として相手を(他の男たちを排除して)独占したいということなのか、と自問してみると、確かにその欲望は否定できないが、どうもそれだけじゃない。というのは、振り返ってみると、まず相手を知りたいという欲望が最初にくるような気がするからだ。
そして女性であれば、誰でも知りたい思うわけではないとすると、ではどんな女性だと知りたいと思うのかという問いに直面する。

これまでの経験からいえば、どこか自分と対等にわたりあえるようなものを持っている女性に惹かれてきたような気がする。それは、たんに知性だけでなく、知恵とか、ユーモアのセンスとか、奇知とか、あるいは愛情の深さとかだ。そして「知りたい」という欲望が、性的欲望に火をつけるような気がする。

顔やスタイルなどの外見は、確かに惹かれるファクターの中で大きい。しかし、どんなに美人スタイルがいい女性でも、実際に一歩深く相手を知り、その人に「自分と対等にわたりあえる」ものがない、あるいは少ないと分かってしまうと、急速に知りたい欲望はなえてしまうし、性的欲望までいたらない。

ではなぜ「自分と対等で渡りあえる女性」を知りたいと思うのか?
たぶんそれは、自分と同じかそれ以上の資質や特徴を持った相手は、自分の「分身」と本能的にとらえてしまうからではないか。そうだとすれば、相手を知りたいという欲望は、実は、自分自身をもっとよく知りたいという欲望とほぼ重なっているのではないか?

このデジログへのコメント

  • タオ 2014年07月04日 20:51

    > 白玉子さん

    自分ではそう思ってはいませんでしたが、なるほどそうかも知れませんね。自分をどこかで好きでないと、自己嫌悪を相手に投影したりして、相手との関係は混乱してしまうかも。

  • ラズベリーショコラ 2014年07月28日 00:07

    難しいけど、心惹かれる内容でした。

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