僕の歩く道・・・は、僕しだい　

昨日の続きです。

もう一人の障害者、Iくんのことを書きます。

Iくんは全身に歪みがあり、電動車椅子で移動する
２３歳の男の子でした。
詳しい障害については聞かなかったので不明です。

実は、彼のことを書くのは気が重いです。
第一印象から悪かったもので・・・。

Iくんは私がその職場を退職したのと入れ替わりに
アルバイト入社しました。
なので、最初に会ったのは歓送迎会でのことでした。
私の退職と、数人の入社・移動者の歓迎を祝う会です。

会場がいつもは行かないような居酒屋だったので
何でかな？って思ってたら、
Iくんの移動を考えて、エレベーターがあり、
電動車椅子が通れる通路が確保できる場所。
そして、座敷ではなくて、テーブル席で
大人数が宴会できる場所。
行きつけの居酒屋だと、すべての条件が揃わないわけね。

まぁ、そんなことを思いつつも宴会は始まり
労をねぎらってもらったり、激を飛ばしたり。

そんなこんなで、宴もたけなわ・・・的なときに
Iくんは、飲みすぎてその場で吐いてしまったのです。

新人が上司や先輩に勧められるがままに飲みすぎて・・・
という、よくあるシチュエーションでは
ありますが、いかんせん障害者。
車椅子も電動のため、重量があり、片付けのために
動かすにもカンタンにはいかない。

本人をトイレに連れて行こうにも
カラダが不自由な障害者と接したことのない人々が
これまた四苦八苦。
しかも、みんな酔っ払いだし。

なんかみんなパニック状態。
幹事は店員・店長にアタマを下げまくり
若い男衆がトイレで介抱、
女衆は店内の掃除、車椅子の掃除。

このとき、違和感をちょっと覚えました。

障害者なんだから、仕方ない。
飲みすぎて吐くことは健常者でも怒りうることだし。

みんな、そういうことを言ってたと思うんだけど
なんか違う気がしていました。

まぁ、私は退職した身だし、みんな頑張ってねぇ。
って思ってたんですが、この日から１ヶ月ほどして
元上司から、ヘルプの電話がきました。

上司「ちゃんぷ～、久しぶり。元気にしてる？」
私　「ちょ～元気。」
上司「今、毎日何してるの？」
私　「え？　今？　ブラブラしてる(笑)」
上司「ホント。じゃぁ、ちょっとアルバイトに来ない？」

Iくんの教育をしなければいけないんだけど
みんな個々の仕事が忙しくて手が回らなくて
どうにもならなくなってしまったので
奥の手を使おう！　退職したちゃんぷを呼び戻そう！
ってことになったのでした。

まぁ、私も長年働きづめだったので
しばらくは退職金と失業手当で、無職ライフを満喫する
つもりだったので、アルバイトに行くことにしました。

・・・つづく。


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昨日のログへのコメレスです。

BDさん
　そうですね。彼女の向上心も好奇心も見習いたいです。

とうふさん
　彼女は出来ないとは言いません。
　頑張ってやってみます。と言います。
　残業だって、徹夜だってやってもらいました。

ユーキさん
　障害が無くてもいろんなことを
　やる前に諦めてしまうことがありますもんね。

ZEROさん
　耳が聞こえなくても、コミュニケーションは
　とれますもんね。
　きっと、今も同じように生活してるのではないでしょうか？