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中標津なんて遠くから届いた本(戦国時代の日本語の文法書)
2013年07月10日 17:51
この前、アマゾンでヘンな本を発見。
「日本語小文典」という江戸時代初期にポルトガル人宣教師が書いた日本語の文法書を、日本語に訳したもの。
この「日本語小文典」って日本語教師養成課程に行くと、必ず出てくるの。僕が出たクラスでは、どんな内容なものかの紹介はなかったけど…
まあ、さすがに1620年刊行の本は今の日本語教育には当然使えない。でも、戦国時代末期から江戸時代初期にかけての京都の日本語(当時の標準語)がどんなものだったかを垣間見ることができるという、結構な資料なのだ。
岩波文庫で上下2巻に分かれてて、2冊あわせても1000円ちょいなのでオーダー。
でも、ケチって古本を注文したので、上下とも売り手が違う。
で、今日、下巻から届きました…うー。上巻からこないというのはちょいとうざい。
でも、発送先がすごいのよ。北海道の中標津!大阪との距離は1296km。それにしても、えらい遠くから飛んできたんだねぇ…何だか感動して、入ってた封筒、捨てる気にならんよ。
下巻からなので、どうも頭から読み進む気にならなくて、ぱらぱらとめくってみた。
ポルトガル風のスペリングが興味深い。医者がIxaとか、大阪がVozakaとか…
当時の日本の職名とか、名前の付け方とか、言語だけでなくて、歴史に興味ある人にも面白そう。
僕が気になったのは、善人がIenninになってる表記。初めはイェンニンかな、と思ったけど、烏帽子がYeboxi(イェボシ)になってるから、ieは「イェ」じゃない。ということは、これはヘボン式の"je"(ジェ)に相当するのかな…そうだとすると、善人って当時は「ジェンニン」って読まれてたのかな…
あ、出会い系のブログで書いて受けるようなもんじゃないにゃ、これ…
あまりにもマニアックな本なので、この辺にしときますか。
このデジログへのコメント
> niconicoさん
どうやら、サ行、ザ行はシャ行、ジャ行だったみたい。
あと、ハ行はファ行。
あと、イェとウォの音があったり…
でも、400年前の日本語って今のに結構近いです。
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