- 名前
- なつみ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 48歳
- 住所
- 大分
- 自己紹介
- 自己紹介…になるのかな。 デジタルというよりアナログな人間かと思うんですが…。 傍目...
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誕生日…おめでとう
2006年11月12日 19:19
少し悲しい話になるのだが…。
医療系の仕事をしているといいことも多いが、病気とは別に悲しいことも多く目にする。いじめが世間を賑わせているが、少し前は虐待…悲しいことではなるし、目の当たりにすると結構どうしたらいいのかわからなくなります。
話がずれてきた…
周産期といわれる、いわゆる赤ちゃんを主に見ていた時のことであった。そのことはそのときに出会った。母が妊娠管理を受けずに(ズボラなヒトであった、しかし責任くらいおってほしいと勝手な自分の価値観で考えてはしまう)突然以前勤務していた病院へ陣痛があるからとやってきた。
その当時の勤めていた病院の産科の先生は皆々すごい人たちばかりであった。が、管理不十分の、しかも夜中に…産科の先生たちにもあらぬ緊張が漂っていた。検査を一通り終え出産にいざすすむ時に一言。『赤ちゃんが小さい』…そう未熟児であった。しかし元気に泣いて生まれた。素晴らしい生命力であった。
そして普通の赤ちゃん並みに大きくなるまでちょっと補助が必要であったため、入院となった。母も父も喜んでいた。
ように見えたのだが…。
母は産後の管理入院が終えて退院した後…二度と赤ちゃんへは面会に来なかった。もちろん父もである。書き方が酷く感じるかもしれないが、『逃げた』のである。こういう場に立つと、憤懣とか怒りとかはないんです。むしろ安堵に近い(かな)感情が残った。
理由は、もし…もしそのままつれて帰られたら…その子は一体どうなってしまうのかは考えると怖くないですか?それなら白黒はっきりとして置いて逃げる。少なくとも赤ちゃんは国が保護する。つまり死ぬことはない。
今、その子は乳児院にいる。こないだ誕生日を迎えたので、でっかいリロ&スティッチの『スティッチ』のぬいぐるみを抱えて訪問。
その際に感じてしまうのが、普通(って書くと何が普通なんだろうと考えてしまうのだが)誕生日って両親が祝ってくれるじゃないですか?少なくとも僕はそうでした。それがないこと…そこが悲しくなるんですよね。その子の両親はまだ生きてるのに…。
足長オジサンではないが…その子に逢えて『お誕生日』を祝えた事が自分として自己満足にしか過ぎないが、嬉しく思えた。
このデジログへのコメント
何が幸せか不幸かすらも判らなくなったことは悲しいです。
でも生きててくれてありがとう!ですね。
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