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(先日の続き)裁判傍聴記★殺人未遂・・・被告の反省の有無

2013年02月05日 22:47

弁護士:「証人被告は申しわけない事をしたと反省して謝罪文を書いています。私は被告と色々話してみましたが、被告はあの日の事がしっかりと思い出せず、なぜ自分が見知らぬ人をナイフで刺したのかわからない、しかし、申し訳ない事をしてしまったと悔やみ、誠意を込めて欠いています。証人は以前、被告謝罪文を渡したいと申し出た際には、受け取り拒否なさいましたが、今の気持ちとしてはどうですか?」

証人:「受け取りません。読みたくありません」

弁護士:「被告の親からの謝罪文も拒否なさいましたね。親の謝罪文だけでも受け取っていただけませんか?」

証人:「受け取りません。被告の親御さんは気の毒だと思います。私も人の親、立場が逆で息子加害者ならば、精神誠意を持って被害者に詫びようとすると思います。被告の親御さんが心を痛めているのは本当だと思います。でも、私はまだ被告の家族を受け入れるだけの心の余裕がありません」
証人はきっぱりとそして毅然と言い放った。


そうだろうな。謝罪します、はいそうですかなんて、事が運ぶわけがない。
加害者反省しようがどうしようが、被害者にひどい衝撃を与えたのである。
犯罪なんて、危機が去ったからこれで終わりというものではなく、いつまでも被害者の心に深い傷を負わせ続けるのである。


証人:「弁護士に確認しておきたいですが、被告精神鑑定の結果は異常なしと出たと話されましたね。となると、弁護士としては被告を助けるためには、本人は反省している、それに軽症で済んだ事を鑑みれば、被告に明確な殺意はなく、傷害という風にするしかない。先程も言ったように、私はこの『奇跡』を被告擁護の道具にはしてほしくないのです。初犯であり本人が反省しているという事で執行猶予になるかもしれませんが、私としては実刑にしていただきたい。どのくらいの刑が妥当かはわかりませんが、服役して、もう二度と繰り返してほしくないです」

裁判長:「証人は、もし、執行猶予という刑が出た場合、それは不服と思われるのですね?それは被告が真摯に反省していないと思われるからですか?」

(ウラに続く)

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