ぼくのためだけに作るお店

(昨日の続きだねぇ)

鯖の味噌煮を食べていると

ロースカツが届く



［ご飯お代わり、いる？］

おぅ、ありがとう。



家でやってる事と同じ事

お店で全く同じ事をやっている



外は雨が降り出した

店にいるのは２人だけ






なんだか不思議なモンだよな

［何が？］

まるで店を貸し切って、俺の為だけに空けてくれてるみたいな、さ。

［あぁ、お客さん来ないからねぇ。］






ジューシーなお肉とサクサクのカツ

鯖味噌のこくまろソースに付けたりなんかして

んもぅご飯が進む進む






食べ終わった後は

ガランとしたフロアの中

２人っきりでお喋りに花を咲かせる

30分、いや1時間はいただろうか。



［さってと、そろそろ店閉める準備しないと。］

おぉ、もうそんな時間か。



店員は彼女一人きり

一軒家の店舗ではないので、店から出るには少々手間がかかる。






ごちそうさま

［こちらこそ、ごちそうさま。］

あ、もう食ったんだ、早ぇなオィ。

［Ｂくんが食べてる間にね。］

何味食べたん？

［苺味、えへへ～。］

そうか。今度は君を、食べちゃうぞ。

［うん、殴るよ。］

も、もう……殴ってる……よ……






～その後、彼の行方を知る者は、誰もいなかった～



完









追伸

今日は久月のレアシュークリームとフィレオフィッシュ(チーズ抜き)とフライドポテトが食べたいって。

ガチャガチャも付けたら喜んでやんの。

子供かッ！