【良い子の諸君】村上春樹作品！

ない！
意地でも読まないつもりだ。

それにしても、なぜ村上作品は「これの読者はカッコつけでインテリ気取っている」というイメージで言われるのだろうか？
僕が子供の頃には(まだ村上作品は評価されてなかったのに)既にそのイメージが定着していた。
合コンで。
「わたしの趣味は読書ですっ」
「へぇ、そうなんだ～。で、愛読書は何かな？」
「はいっ。村上春樹作品ですっ」
「なんだと～！おめーインテリ気取ってんじゃないよっ！二度と「趣味は読書」と抜かすなよ！」
となる話を良く聞いた。
ひょっとしたら、その女性は本当に読書が好きで、そのなかでたまたま村上作品があっただけかもしれない。或いは村上作品は品揃えない書店でも比較的容易に入手しやすい部類なので、合コンの場にわかりやすく相応しく選んだだけかもしれない。

村上作品だけしか読んでないのに「趣味は読書」と吹聴してる人々は確かにいた。しかし、それは他の作家でもあるだろう。
例えば僕は筒井康隆作品ばかり読んでいた。

そういうケースでイヤミったらしいのはむしろ赤川次郎作品の方だろう。赤川作品は殆どが映像化してるため(まぁ「3姉妹探偵団」→「4姉妹探偵団」→「4姉妹物語」と改変される場合があるが)、原作本読んでもステータスにならなかったのだ。


話を戻そう。とにかく村上作品を読むと「インテリ気取り」と言われてしまうのだった。
だから、クリエイター気質のひとは「村上作品を読んだら負け」という事になってしまっていた。
いくらマスコミが「村上作品は面白いよ～。読めよ～」と誘惑しても読むわけにはいかなかったのだ。

それにしても謎である。