- 名前
- 厚木氏129
- 性別
- ♂
- 年齢
- 47歳
- 住所
- 福岡
- 自己紹介
- 福岡天神のマンションで一人暮らし 旅オタ。 (←最近してない ゲーオタ。 (←最近や...
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スポーツ特待生
2012年09月01日 00:52
とある高校の運動部は、どれもが全国レベルの有名高校で、スポーツ特待生の制度があった。
部活の監督やコーチも同じ高校の出身で、将来の安定感もあって、毎年たくさんの生徒が応募していた。
所属する部活の練習により、授業を免除されるのも公然の秘密であった。
だがある年、特待生制度が廃止されるきっかけとなった事件があった。
その年、入学試験に不合格だったものの、競技の成績が抜群で、将来有望な選手がいた。
監督およびコーチ陣がこぞって校長や主任教師に訴え、特別に再試験を行うことになった。
試験は面接で行われることになった。
口頭で質問し、生徒が答える。
合格するまで面接を行うため、実質無試験であった。
教室には、校長、試験教師、競技の監督とコーチ、生徒がいる。
主任教師が生徒に尋ねた。
「では、6かける7はいくつでしょうか」
生徒は長い時間沈黙してから答えた。
「42だと思います」
コーチが主任教師に言った。
「待ってください。もっと簡単な問題をお願いします」
監督がうろたえぎみに生徒に言った。
「大丈夫。一問間違ってもまだ不合格じゃないぞ」
この年を境にスポーツ特待生制度は消滅した。
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