娘と遊ぶ

とある日

ショッピングモール



夏休みも終わりに近付き

夏休みが終わる前に

一度も連れて行ってあげられなかった娘を

遊びに連れて行きがてらの買い物

とのこと。



最近のゲームってのは随分ハイテクでね

ゲームを遊ぶ事にカードやらオマケが出て来るんだが

そのオマケを使ってゲームが出来るっつーんだよ



こいつぁ確か、プリティーリズムっつったかな。

①オマケで出て来るハート型のストーンを5つセットして、装備を整える

②その装備で、ミニゲームをクリアして、得点を競う

大まかに言えばこんなゲーム



ストーン(ぶっちゃけmade in Chinaのプラスチック)には、実在のブランドとコラボしたおしゃれアイテムのデータが内蔵されており、画面の中にいるアバターがそれを装備して、フィギュアスケート(の、なんかファンタジックな技が出まくるやつ)でポイントを競い合うのだ。

全く、大人は上手い金儲けを考えるものだ。

と、それはさておき。



ママさんの娘のみーちゃん(仮名)が、実際にゲームをしているところを私に見せたいのだと。

最後のほうめっちゃスピーディーで目ェ回るかと思うくらい、小学生でも高学年のゲームは凄い。






そして晩御飯

いつぞやのログに書いたマクドの無料券を使い、ママのＣちゃん(仮名)とＢくん(BiSHOPこと私)の２人はラテを飲む。

Ｃちゃんは内蔵が弱いので、ホット。

Ｂくんはラーメンを注文しようとして別の場所に居たので、同じくホットにされてしまった。

まぁラーメン屋がレディースデイなので、Ｃちゃんをみーちゃんから一時レンタルすることでチャラに。



マクドナルド飯を楽しむみーちゃん

熊本ラーメンを楽しむＢくん

２人の飯を味見するだけでお腹いっぱいになる小食のＣちゃん



晩飯の後にもう一度プリティーリズムに挑戦するみーちゃん

けども、オマケもダブり、得点も思うように伸びず、(その筐体での)順位は2位。

一気に機嫌が悪くなるみーちゃん。



みーちゃんの機嫌が悪いままＣちゃんの買い物が始まる。

……と、その前に、私は帰る。



ＣちゃんもＢくんも車は持っていない

Ｃちゃんちの近くの停留所には、浅い時間しかバスは止まらない。

買い物は十数キロの大荷物。

車を出すのは、Ｃちゃんと20年近く付き合いのある後輩くん。
くん。

みーちゃんが産まれた時も付き合いがあって

Ｃちゃんが１人で頑張ってる時もサポートしてくれて

今もみーちゃんの心や勉強の支えになっていて

そして

少～し前の、Ｃちゃんのパートナー。









［そろそろ俺を解放してくれ］



昨日Ｋさん (後輩だから頭文字のＫ)がＣさんに向けて言った言葉らしい

(その時Ｂくんはのん気に数階上の台所でカレーの洗い物なぅ)

みーちゃんは……



泣いてたんだか、取り乱してた……だっけか。Ｃちゃん曰わく



Ｋさんはみーちゃんの事を大切にしている。

昨夜来たのも、みーちゃんへゲームソフトをプレゼントするためだとか。



そしてＫさんがその話を切り出すのも、今回が初めてではないとか。

実際、Ｋさんの後に、Ｃちゃんのパートナーがいたことがある。

その時みーちゃんが勉強でスランプになった時に助けてくれたのはＫさんだ。



Ｋさんは、みーちゃんをこれからも大切に想ってくれるだろう。

でも、Ｃちゃんとの関係は切りたい。

学生時代から20年の付き合いがあっても、切りたいと。

新しく男が出来たと気付いたのなら、尚更当然の反応なのだろう。






結局昨日、ＢとＣが寝たのは午前2時過ぎ。



ママの背中に隠れて生きてきたＢくんは

姉の背中に隠れて生きてきたＣちゃんの隣で

今自分の中で出来る精一杯の優しさを込めて

手をキュッと握りしめ

そっと手の甲へ口付けをして

深い眠りについたのです






２人の唇を重ね合わせるのは

きっとまだまだ先の話。