【お題日記】信じられない夏の出来事

8月16日のログの続きだね



話が盛り上がるのは良いんだけど

そのコインランドリーの営業時間は23時まで。

時間を過ぎると自動でロックがかかり

内側からしか開けられなくなってしまうのだ

(後に内側からも開けられなくなります)



話はとめどなく続くが

とりあえずドアだけでも開けていようとスイッチを押す

ドアが閉まらない様に２人はセンサーの位置で話を続ける



そこから30分ぐらい続いただろうか

とっくに乾燥も終わり夜も更け

流石に翌日の仕事に差し支える時間帯になっていく






［また来たら、下から声かけてよ。］



ふと彼女は言う。



［そしたらあたし返事するから］



［また洗濯物がたまったら……さ］






俺［あの……なんかそれ回りくどくないッスか。］



［それは確かにそうかも］



俺［いっそメアド交換したほうが早いとかなんとかそんな……なんて］



［うん、良いよ。］









これが8月12日の出来事の全てだ。



翌日、ちゃんとメールが届くかどうか試しに送ってみた。

自然とまた例の事件現場に集まり、話を始める。



あっと言う間に2時間が経ち

ふと、彼女のケータイに着信があった。

アクエリオンが流れ出し、画面には［自宅］の文字



喫煙のため下にいる(ベンチ横に灰皿がある)とは言え、母がいないのは不安なのだろう。

電話を終えた彼女に［大丈夫？］と聞くと

昔は朝9時から夜9時まで働いてたような人だったとかで、慣れてはいるらしい。

なる程、じゃあそんなに心配しなくても良いっちゃ良い……ん？



ベンチの奥から足早な足音が聞こえる

階段を下り？いや、普通に走っ……
https://www.youtube.com/watch?v=UCb9RjNxSz4&sns=em
ん……



幼女だ

あれ、幼女だ

僕の目の前には幼女がいる

幼女がこっちを見ている

スッゴいはにかみながらこっちを見ている

そこはかとなく節目がちだ



［あ、うちの娘です。］
https://www.youtube.com/watch?v=zrpfx-fYu_k&sns=em
お……おぅ。






私の目の前で親しげに喋り出す母と娘。

そこはかとなく親子独特の喧嘩口調。

それを見守る他人の私。



どうする、俺。

一体どうなる！



続く