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音楽のこと~平均律と純正律~
2011年08月19日 00:53
やっぱり平均律だと本当に美しい和音にはならない。
ピアノでドミソの音を同時に出すと、誰でもよく耳にする和音(Cコード)が出るけれども、どうしてもウルフ(音の揺れ)が起きてしまう。
これはピアノが12平均律という、ドからドまでの音を12等分して音階を作る律で調律されているからです。
12等分ということは、半音ごとの幅が一緒なのに、何故音の揺れが起きてしまうのか。
これは音が周波数であることに起因しています。
音は空気の振動によって起こります。
この振動が周波数です。
周波数は単純に等分してしまうと、必ずズレが起きてしまいます。
つまり、美しい和音は平均律では作れないということです。
ではどうすれば美しい和音が作れるか。
それはバロック音楽の時代に使用されていた調律「純正律」を使えば可能になります。
一番最初に挙げた「ドミソ」の和音を例に挙げてみましょう。
この場合、ミの音程を半音の6分の1ほど下げ、ソの音を50分の1ほど下げると、美しい和音を奏でる純正律の音階になります。
それでは何故、美しい和音が生み出せる純正律があるのに、平均律という調律が生まれたのか。
実は純正律には決定的な欠点があるのです。
一般的にドの♯とレの♭は同じ音と認識されていると思います。
でも純正律では、調(音階)によってはドの♯とレの♭は別の音になってしまいます。
これでは転調してしまうと、曲がめちゃくちゃになってしまうのです。
だって同じ音なのに違う音程で演奏しなければいけないわけですから。
そこで現代オーケストラや吹奏楽の世界では、この両方を併用するのが主流になっています。
二分音符以上の伸ばす音符で、協和音(簡単にいうとハモる音)になっている所は純正律で演奏する。
速いフレーズで目立たない部分や、ソロなどは平均律で演奏する。
音楽って芸術の世界ですが、実は非常に理数系分野と関わりが深いんですよね。
と、こてこての文系が語ってみました。
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