『血にまつわる病から生まれたメトセトラ』を読んで…

土曜日に絶版堂というサイトが復活している事を知り見てみたら、電子書籍復刊第1号がこの本という事でした。本来私は本のネット購入とか電子書籍は好きじゃないのですが、この本は読むべきと思いついアマゾンで検索してしまいました。やっぱり絶版だけに新刊はなし。もう古本でしか手に入らないので購入してみました(今朝届く!)。こういう本はやはり電子書籍とかで永く遺すべきでしょうか。何しろ年間出版点数は7万～8万冊。1万部以上売れる本なんか数%。となると数年後にはかなりの本が絶版となり新刊書店には並ばなくなります。
さて本の内容ですが、血友病患者の作者が薬害でAIDSにかかり、いかにして生きているのかを事実と患者からの視点で淡々と、また詩に乗せて切々と訴えるものです。カミングアウト出来る環境になく孤独の中で生きていくしかない彼の人生には同情するしかなく、改めて五体満足の有難みを再確認させてもらいました。しかし、やはり政治は大切。薬害AIDS問題以後も政治の失敗は数限りなく、今また東日本大震災以後も既に人災だらけの様相に…一体あの無能で勝手な政治家や官僚達をどうしたら良いのか…まるで分からない、でもそんな日本が世界で一番過ごし易い国とは!