祖父の家は古墳だった

こどものころ育った祖父の家は
町の大通りのつきあたりで
バスの終点になっていて
祖父の家を円周で囲むように
左右に道が細くなって分かれて
裏の田んぼのあぜ道につながってました。

祖父の土地はまん丸で真ん中が高くなった
半球のようになって2000坪くらいありました。

子供のころは別に不思議に思わなかったけど
大学のころ、町の大通りが、まっすぐに祖父の
家を通ることになって立ち退くことになりました。

工事が始まると、祖父の土地は奈良時代の
円形古墳だということがわかり、各大学から
調査隊が来て、残ったところに新居もたてれず
おばあちゃんは古墳発掘の泥だらけのなかで
病気になってしまいました。

今日、朝テレビで新しいレーザーを使った
測量のことやってたので思い出しました。
1年かかる測量が3時間で終わるんですって。

その当時、その技術あったら
おばあちゃんも苦労しなかったのに。