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おいしいお店

2011年06月04日 23:14

バブルのころ、座っただけで5万円なんていう割烹が結構ありました。でも一見の客に最上のものが出るわけありません。

大阪吉兆みたいに、残ったものを使い回しで出されるのが関の山
常連のお金持ちと一緒に行かなければ、同じ料理でも違うものが出てきます。たとえば、マグロのサクでも尻尾のほうよりど真ん中のところがいいにきまってるでしょ。

だから、今でもその教訓守っていつも常連のところをつくっていて週に一回は訪れるようにしてます。

学生のころは、ウラログで書いた金持ち彼女のお父さんがかなりのグルメで、銀座赤坂に行くと、シェフが必ず挨拶に来るくらいでした。だから僕も彼女と行くと、シェフが20歳くらいの我々カップルのためにわざわざ出てきてました。お寿司屋でも、マグロのサクをみせて、ここが一番おいしいですよっていって目の前できってくれてた。しゃぶしゃぶなんかでも仲居さんがいつもついていて(本当は邪魔なんですけど)「僕たち、ご両親がお金持ちでいいわね」などと皮肉いわれながら、全部やってくれてました。全部つけで食べてた。

でも、そんな高級レストラン割烹もだんだんなくなってしまってます。お客さん差別してたんだから自業自得でしょうけどね。でも、おいしいものはおいしかったですよ。いまでも味を思い出すことがあります。

いま、僕の周りにいいおすし屋さんがないのが悲しい。おすし屋さんは回転寿司ばかりになって、普通のおすし屋さんはネタを仕入れるのも一苦労だそうです。ぼくの行きつけのおすし屋さんもすし職人の時代は終わったといってやめてしまいました。不便なところにあるのに大企業の重役さんたちも常連で来てました。

かに道楽はおいしいけど毎週行く気にはなれないしね。横浜ニューグランドホテルカレー獅子文六が愛したとかで有名で学生のときはよく食べにいったけどカレーたべにわざわざというような感じですし。

薬屋さんの接待ではいつもなぜか「なだ万」になっちゃうし。


そこで、自分で料理するようになりました。おふくろの味風からフレンチのフルコースまでつくれますよ。京都の大学に行ってた娘が友達つれて東京に遊びに来たときなんかも、おとうさんのフルコースっていうのが友達の間で評判になっていて、土曜のディナーはいつも作ってました。ちゃんと、食べるタイミング見計らってサーブしてました。自家製パンも作って。


といいながら今日はこれから卵かけごはんです。それが現実ですね。

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