ベクレル？

首都圏の水道水から放射性物質検出とか、福島のほうれん草出荷停止とか…

いよいよ報道も本格的にヤバくなってきましたが…

だが、正直良く分からん単位がまた出てきたぞ？
「ベクレル」ってなんよ？？？

この前は「シーベルト」だったじゃん？

実際なんですかこの数字は？ホントに体に悪いのか？？

調べてみました（またかよ…）

ベクレルという名称は、ウランの放射能を発見しノーベル物理学賞を受賞したフランスの物理学者アンリ・ベクレルにちなむのだそうです。シーベルト同様学者さんの名前ですね。

「ベクレルとは、放射能の量を表す単位で、SI組立単位の一つである」

はぁ。これだけじゃなんのこっちゃ分からん。

ようわからんからいろいろググっていると東北電力の原子力ハンドブックのページが出てきた。

「放射性物質が放射線を出す能力を表す単位を「ベクレル（Bq)」といいます」

なるほどね。これだとなんとなく分かるような気がする…
じゃあ「シーベルト」とはなにが違うんだ？？？

『放射性物質にはさまざまな種類があり、放射性物質によって、放出される放射線の種類やエネルギーの大きさが異なるため、これにより人体が受ける影響は異なります。このため、放射線が人体に与える影響は、放射性物質の放射能量（ベクレル）の大小を比較するのではなく、放射線の種類やエネルギーの大きさ、放射線を受ける身体の部位なども考慮した数値「シーベルト」で比較する必要があります』

なるほどねぇ。
なんとなく分かってきたぞ。

人体への影響は「シーベルト」じゃなきゃ分かんないのか。

では、「ベクレル」から「シーベルト」を計算出来るのか？

出来るんだ、これが。

計算式
預託実効線量 =放射能濃度(Bq/kg) × 実効線量係数(Sv/Bq) × 摂取量(kg/日) × 摂取日数(日) ×市場希釈係数 × 調理等による減少補正

…どぉしろっちゅーねん(笑)

ちなみにここから引っ張って来てます。
http://memorva.jp/school/safety/radiation_bq_sv.php

自動計算ツールもあります(笑)

計算しようと思ったのですが…
新聞読んでると「放射性ヨウ素が検出された」とか「放射性セシウムが検出された」とかまでは書いてあるのですが…

それ以上の事が分かんない。
計算ツール使うとなるとヨウ素は１３１と１３３、セシウムだとセシウム１３４、セシウム１３６、セシウム１３７とあるので、ハッキリ計算出来んのです…

ほんとにマスコミはいい加減です、肝心かなめの所が分からない（怒）
　
困ったぞ…

しかし、良いサイトがあった。

全国の水道の放射能濃度
http://atmc.jp/water/

これだと一目瞭然ですね…
確かにグラフが動いています。
一番直近で値の高い３月２４日、栃木県宇都宮市のヨウ素１３１・１１０ベクレル/ｋｇで計算してみましょう。（もちろん自動計算ツールで）

一日摂取量は（とりあえず）２リットルで計算しました。
すると…
一日当たり4.84マイクロシーベルト。

人体に影響のない値は、だいたい１００ミリシーベルトまでとされています。

４．８４マイクロシーベルト＝０．００４８４ミリシーベルト

仮にこの水道水を１年間飲んだとして、０．００４８４×３６５＝１．７６６６ミリシーベルト。

ちなみに、頭部ＣＴスキャン１回で２．４ミリシーベルト被爆します。

…自分で計算しといてなんですが、バカバカしくなってきました…



ただ、乳幼児の摂取制限が厳しいのにはきちんとした理由があって…

細胞分裂が極めて活発な１歳未満の乳児に関しては、DNAのコピー時エラーが生じる頻度が高くなります。

エラー発生確率はは大人と同じなのですが、細胞分裂が活発＝コピー頻度が桁違いに多い＝影響を及ぼす危険が大人に比べ非常に大きくなる、したがってエラー発生の可能性が上昇する。よって通常の大人より注意が必要です。

要は大人が我慢して、赤ちゃんにペットボトルを渡せばいいだけの事です。

特に３０代以上の方！既にもう細胞の新陳代謝が衰えていますから、細胞分裂時のDNAコピーそのものの回数が少なく、エラーが発生（ガン細胞発生）する頻度は非常に少ないです。

安心して水道水を飲んでください(笑)
すくなくとも、良い年こいた大人がミネラルウオーターを買い占めるなぞ言語道断です。


それと、放射性ヨウ素は水に溶けやすいため、「雨の降り始め」に一気に放射性ヨウ素の値が上昇するのは覚えておいてください。いきなり上がった後またすぐに下がるのはどうやらこの性質のおかげのようです。

原発の情報にはくれぐれも気をつけながら！
でも！突然出てきた数字に振り回されないように!!





おまけ

新潟県は五頭温泉郷、角屋旅館さんが面白いページを作ってます。

http://kadoyasan.com/radium-world.html

この旅館、行ってみたいなぁ…


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２６日ＡＭ７：００ＮＨＫニュースより追記

福島をはじめ、東京など各地の水道水で乳児の摂取制限の指標を上回る放射性ヨウ素が検出されている問題で、日本小児科学会など３つの学会は保護者らに対し、飲み水が確保できない場合は水道水を使うよう呼びかける共同見解をまとめました。

日本小児科学会と日本周産期・新生児医学会、それに日本未熟児新生児学会の３つの学会は、乳児のいる家庭や保育所、それに病院などで、水道水を巡って大きな混乱が起きているとして、共同で見解をまとめました。見解では、国の指標は月、または年単位の摂取を前提に設定されたものだとして、指標を上回っていても、水道水が短期間で乳児の健康に影響を及ぼす可能性は極めて低いとしています。一方で、汗をかきやすい乳児は、水分が不足すると重大な健康障害を起こすと指摘し、保護者らに対し、ほかに飲み水が確保できない場合は水道水を使うよう呼びかけています。また、ミネラル分の多い一部のミネラルウオーターは乳児の腎臓に負担をかけるおそれがあり、水道水を使ったほうが安全だとしています。３つの学会では「赤ちゃんに水分を摂取させることを一番に考え、過剰に心配せずに水道水を使ってほしい」と話しています。

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もしミネラルウォーターを赤ちゃんに与える場合、ミネラルウォーターでも硬水のものは、赤ちゃんの腎臓に負担をかけるので、ミネラルウォーターは軟水の物を使用してください。

かさねがさね、くれぐれも慌てないでください！
赤ちゃんにとって水分は必要不可欠のものです。

それでも気になるのなら、検出されていない地域の水道水をもらってくる、という手もあります。
（「今のところ」高濃度の汚染があったのは金町上水道だけなので、そのほかのエリアの人にお願いする）
あくまで、赤ちゃんのために。

大人が自分のためになけなしの水をかき集めるのは最悪の行為です!!