増殖する「草食系自認男子」（２）

さて、「新成人意識調査」によると、「(自分は)人に優しいほうだ」という質問に対し、76.3％の男性が「あてはまる」と答えていた。つまり、二十歳の男子は、自分でも認める優しい男子というわけだ。
さらに、「自分は植物的なほうだ」という質問に対しては、60.3％の男子が、「あてはまる」と答えている。そう、今や5人に3人の男子が「ぼくは草食系男子」だと自覚していることになるのだ。
きっぱりさっぱり「草食系」を自認する新成人男子たち。となると、気になるのはその恋愛観だが、「草食系」と言うだけあって、「現在交際相手がいる」と答えた男子は、16.3％にとどまっている(ちなみに、「現在交際相手がいる」と答えた新成人女子は29.8％)。
1996 年に行われた第一回目の「新成人意識調査」では、同じ質問に新成人男性の50.0％が「交際相手がいる」と答えている。15年前は二人に一人が「交際中」だったのに対し、現在は、新成人男子のうち、「交際中」なのは10人中1人程度。恋人がいる男子を見つける方が難しそうだ。
さらに、そんな草食新成人男子の恋愛観を裏付ける事実が。「自分は異性との交際に積極的でない」という質問には、なんと70％の男子が「はい」と回答している。一方で、「交際相手をつくるには積極的な活動が必要だ」という質問には69.5％の男子が「はい」と答えていることから、「積極的に動かないと彼女はできない。でも、自分はそうしない(できない、したくない)」という本音が見えてくる。
優しくて、恋愛にはあまり積極的ではない新成人男子たち。草食系を自認する彼らもやがて、社会に出てくる。そんな彼らの職場の先輩として、独女世代が「優しい草食男子」のよさを見出すことになる日も近い。

「新成人男子のうち、”交際中”なのは、１５年前は５０％だったのが、１６％と激減してますね。優しい？（消極的？）草食男子が増加してるのは確かなようですが、日本の将来はどうなっていくんでしょうか？」