- 名前
- ネコマルver2
- 性別
- ♀
- 年齢
- 44歳
- 住所
- 大阪
- 自己紹介
- 3度に渡る警告と画像投稿禁止処分。 挙句の果てに強制退会になってしもて、ver2で復...
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2010年12月25日 01:33
バイト先の病院で
看護部長が失職し
交代。
しばらくの間は管理職不在だった。
新しく、病棟に
師長が入職した。
「10年ほど教鞭を取ってました。臨床経験も
多いとは言えませんが、実習指導もしてましたので、
どんな患者が来ても対応できます。
皆さんの相談にも乗りますので、是非、相談してください。
よろしくお願いします。」
確かに、頭の賢さはあるかもしれない。
でも、臨床は違うんちゃうの?
実習と実際が同じとは言えへんのちゃう?
それに うちら、学生ちゃうから。
ヤマモトさんという看護師がいた。
彼女と呼ぶには母に近いほど年上やった。
彼女は常勤の職員やった。
ノジリさんという看護師さんもいた。
彼女は母より年上やった。
彼女は週に一日だけの非常勤のバイトだった。
ウチは日勤や夜勤、オペ室、救急外来のバイトだった。
ヤマモトさんは自分の仕事に自信を持っていなかった。
でもそれを他人に指摘されたり、知られたくなかった。
知ったかぶり…が多かった。
仕事というより、自分の能力に対して。
でも、口先だけは達者だった。
いっつも、自分の仕事を他人に押し付けている。
そんな印象だった。
ウチがした方がみんなの仕事が早く終わる。
そう思えた。
ある日、ヒトリの患者さんが入院した。
これまで、10年以上、その病院に通っていた男性が
体調を崩し、入院した。
時間の経過とともに死の淵まできていた。
意識も失い、最期になるという、医師からの宣告もあった。
ある日、点滴を作成するテーブル上の空アンプル入れに、普段使っていないアンプルが二つ入っていた。
ドブタミン ドパミン
似て非なる薬
「ん?珍しい薬を使ったんや。
今日は誰か、新しい指示でも出て使ったんかな?」
例えるなら
排気量の小さな非力な車が、回転を上げ、スピードを出し、坂道を上がろうとする。
片や、
大排気量のエンジンにして、回転数を抑えてもトルクを出して、坂道を上がろうとする。
心臓が、死の淵に近づき、なんとか生を保とうと、
必死に拍動している。
その心臓は、死の淵に落ちたくないと、
必死に全力疾走している。
そんな疲れきっている心臓に
さらに心拍数を多くする事によって
血圧をあげさせようとする薬を投与するって
どんな結果を招くか、判るはず。
病棟内をラウンドして、自分の受け持ち患者さんと関わっている間に
廊下にアラームが鳴り響いた。
どこ?
誰?
アラームの音で
心拍数がどんな状況か
鳴り方で判る。
非常事態。
ナースステーションに戻ると、
ハートモニターの前には師長が座っていた。
「師長さん!! モニターフラットやん!!
すぐ、先生呼んで!! そしたら家族に連絡して!!」
担当はヤマモト・ノジリ
「ヤマモトさん、ノジリさん!! 411に走って!!」
廊下で叫び、救急カートを押し、部屋に向かった。
患者の点滴ボトルには
似て非なる薬の名前が記してあった。
「似た名前の薬だから大丈夫ってあの人が言ったの。
でも、ワタシが点滴を作ったわけじゃないし。
作った人が悪いんじゃないの?」
「あの人に作るように指示された。
あの薬でいいって言われたし。
ワタシはバイトだから、常勤さんの命令に従って働いてる。
患者さんのところに繋いだのはワタシじゃないし。」
「アラームが鳴っていたって?
知ってます。でも、ワタシは管理者です。
現場のことは、担当の人がするでしょ?」
********************
過去のことを思い出したので…
この頃の事ではないので、ご心配をお掛けしてすみません。
書き貯めてあったログのひとつです。
********************
こういった状況になる前に、医師より説明が済んでいました。
家族には死の淵に居て、いつなくなるかわからないと話が通ってました。
結果的に患者さんは亡くなりました。
その後、使っていた薬に原因があることで家族に謝罪しました。
家族は既に、死の淵にあって、多少、生の長さが変わっただけと、
お怒りになる事もなく、
「長い間、お世話になってたし、なにより、先代の医院長から
色々とお気遣いを頂いてたので、本人もココで死にたいと
言ってましたから。」
そう、おっしゃってました。
看護師3人は解雇になりましたが、近くの別の病院で働いています。
このデジログへのコメント
プルス152、その患者さんとは関係ないか…
その3人は、人の命を預かってる意識が無いんやなぁ…
最悪や!このトリオ・・
大変やね・・ストレス溜まるやろうね・・でも頑張れよ
> yukiさん
看護師のレベルも色々。人間性も色々。
それはどの病院でも言えることやけど、今現在、その病院は…
かなり傾いてますww
> シールさん
はっきり言ってない。実際に口喧嘩した。
3人とも「私は悪くない」って。クビになったけどw
結局、家族は多少命が短くなったけど今までお世話になったので。
と許してくれました。
> さささん
編集しました。
過去のことで、書き貯めていたログです。
まぁ、その当時はストレスも多かったかのぉ
ウチは助け舟としてバイトしてたときやったしね。
あん時は頑張ってたよー。今以上にw
> そーた。さん
そそ。何のために、そこにあなたは存在するの?存在意義を答えよ。みたいに聞きたかった。でも、それ以前に、一番最初に「私は悪くない」という3人。そんな人もいるのが世の中かも。
> カワラザキさん
そそ。でもその時、その病院はゴタゴタしててウチも助け舟としてバイトに行ってて、中身はグチャグチャ。それでも日々患者さんは生活してる訳で、大変やったんよ。
仕事は仕事やんな。
> たっつんさん
ウチの今の職場はこんなことないし、こんなんする人もおれへんけどね。
でも、この登場人物、まだこの病院の近くの病院で働いてる。
んー、すでに還暦過ぎたのにww
> まことさん
心停止でアラームが鳴ってました。救命薬を使っても戻らなかったのは、それ以前に使っていた薬によって心停止を起こしていたから。3人とも解雇になりましが。亡くなった事、編集明記します。
医療事故も交通事故もニアリー=やし 全て天命ですから・・おいらも 覚悟はしてます・・命乞いはしません
普段どんな人間だろうと構わない。ただ、命を預かってる者として、そこだけは謙虚で誠実な人でいてほしい
いるな、そんな輩。でもそんな輩とも付き合って仕事せなあかん。撲滅できんし。そこが腕の見せ所やな♪
そういうことが起こってるんですね。自分も医療の一端を担ってるのでしっかり患者と向き合っていかねば
有ってはいけないミス、でも人間である以上ミスする可能性はあり得ます。それを肝に銘じて仕事をして欲しい
> マッサージで自分磨きはさん
確かにニアリーかも。
でも少なくともその人らしく、人として尊厳が保たれて欲しいねん。
3人とも、一言、謝って欲しかった。
> ベッキャムさん
うん、ウチもそう思う。誰にだってミスはある。結果的に亡くなってしまい、生の時間を少し短くしただけかも知れへん。でも、ちゃんと謝って欲しい。悔いとして背負って欲しかったんよ。
> ローズラインさん
どんな職場でも真面目に仕事する人が2割、やる気がなくて使えない人が1割。残り7割が多少働いて多少サボる普通の人らしい。きちんとした統計で。
まぁ、この3人の内2人は1割に入る人
> こしろーさん
国家資格は全て更新しないとアカンってしたらえぇやんな。
車の免許みたいに違反者はテストや講習があるように。
そしたら病院の無駄な人件費も抑えられるやろうに。
> ととろさん
目を背けたい一面はある。だからこそしっかりと見つめて、どう対応するべきか学んでいかないとアカンやん?
いざって時に力を発揮できるように、普段は手抜きなネコマルですがww
> よしのぶさん
人の死に接する機会が多い。
それを乗り越えて、よりよいケアが出来るようにするべき。
まー、そんなん関係ないって人も多いけど、最低限のスキルは身につけるべき。
って思います。ねw
久々に来てみたらネコマルは相変わらずの心の持ち主かなwおっと!誰か分からんかwお互いガンバロ!
ネコさんの考えに僕も共感します。入院中似たようなこと経験あるから特に。別件で工場長がこれで困ってる
う~ん。
どんな仕事でもスキルを身につけた人でなければ責任あるポジションに置くべきではないよなぁ・・
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