死…その向こうは…

祖母の死を悲しむ彼…

帰りの日…

無事に着く事を願い

彼にメールを送るが…

夜中届いたメール…

これから東京へ向かうと…

大変な時に私は…

自己反省中…

彼へ送るもう一通のメール…

今の私である…



…………………………………


あなたへ…




死…

言葉の要らない世界…


御祖母様との
静かな会話…

涙が止まらない…


あなたの気持ちは…



今は少し…
落ち着きましたか…



先程は
大変失礼しました…


送ってはいけない時に
メールを…


幼い頃…
親戚の死を遠く見守り…


今の職場で
死を目の前で
経験しました…

自然と涙が流れる…

亡くなられた患者さんの
身体を綺麗に拭きながら
不思議にも話し掛けてる
私がいました…

静かに眠っているように
見えて…



祖父が亡くなった時…
私は日本にいました…
だから、
まだ実感がないのかも…


あなたと私は
似てるかも知れない…


私も初孫…

私は幼い頃から
祖父、祖母と一緒に
暮らしてた…

両親は弟を連れて
都会へ…


三人で田舎暮らし…


小学校をきっかけに
両親の元へ…

暫く落ち着かない日々…

三年後でしょうか…
祖父、祖母は都会へ
引越し…

一緒になった時、
とても嬉しかった…


世の中で、
一番大好きな二人…


沢山の愛情をもらい、
私も祖父、祖母が
一番の心の頼りでした…


大学を卒業し、就職…

喜んでくれました…


日本に来ると決めた時は
猛反対でしたね…

生々しい戦争の経験…

日本は敵と見なす…

無理はない…

だが、私は日本へ…

夫との結婚の意志を
告げた時も反対が…

夫が挨拶に来た時、

言葉は通じないが
祖父は私に言いました…

良い人だ…
大切にね…と…


結婚式を終え、
日本へ発つ時には

私の両手を
握りしめながら…
幸せになれ…！
と涙を流す祖父でした…
祖母もそばで
泣いていましたね…

私の幸せだけを
心から願う二人…

何に対しても
私の事が一番の二人…

そんな二人の優しさに
包まれ育ちました…


私のわがままで

私は今日本に…

幸せになれ…！
の約束は…
果たしたのかな…

亡くなった祖父を
思い出す度、
独りになって思います…


大好きな祖父の最後…
見届ける事すら
出来なかった私です…


あなたが羨ましい…


悲しいあなたには
申し訳ないが…

私の本当の気持ちです…


祖母だって…
６年間逢ってない…


たまに交わす電話だけが
唯一の便り…


現実に追われ、
時々忘れてしまうのも
事実…

哀れですよね…

大切な人を…


出来るだけ、
後悔はないように…


そう出来れば
いいですね…


私も心から願う事…




長くなりました…

すみません…



あなたに謝らなきゃ…
と思って話したつもりが
こんなに…


日本でのお葬式は
まだ経験した事がなく…


無事に帰って来たか…
気になって…
あなたにメールを
送ってしまった…


大事で、大変な時とも
知らずに…


深く
お詫び申し上げます…


ごめんなさい…



今が帰り…と…


お気をつけて…



長い文章で
すみませんでした…



では…