デジカフェはJavaScriptを使用しています。

JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。

脳腫瘍と小学校3年生

2010年04月29日 15:09

脳腫瘍と小学校3年生

今年で小学校三年生になる従兄弟に脳腫瘍が発見された。

前兆はあった。あいつは学校内で孤立して、母親同伴で登校しても一日中保健室にこもる日々が続いていた。

幼いうちから虐められて半端ない苦労をしてるな、負けんなよと思っていた矢先、脳腫瘍があると診断された。

その日からあいつの人生はがらりと変わった。

悪性かどうか判断するために頭蓋骨に穴を開けた。

抗がん剤の投与による副作用で髪の毛が抜け落ちた。

もしかしたら一生病室で過ごすのかもしれない。

そんな環境の中であいつは生きていかなければならなくなった。



顔を合わせる度に「今度、にいどめちゃんの家でガンダムゲームやろうね。」としか言わなかったバカなあいつはもういなくなった。

「先生、ボクはあとどれくらいで死ぬんでしょうか。」

あいつはそう言った。

「おばちゃん、落ち込んでるみたいだけど元気出して頑張ってね。」

根も葉もない浮気の噂を立てられ人間不信に陥り精神科に通うようになったうちの母にあいつはそう言った。

あいつはいつから人にやさしくするようになったのだろうか。

自分がいつ死ぬか分からない恐怖の中でどうして他人の幸せを願うようになったのだろうか。

医学の知識も技術もない、金もない俺には鹿児島にいるあいつにしてやれることがほとんどない。

GWには帰省してあいつの面会に行こう。

あいつは喜んでくれるはずだ。

あいつは幸せを感じてくれるはずだ。

あいつが死ぬ前にあと何回会えるのだろうか。


ここまで読んでくださった方ありがとうございます。

このデジログへのコメント

  • 琴乃♪ 2010年04月29日 15:18

    小学校3年で…うちの子供より小さぃのに 人の幸せを願ぅ…言葉に詰まる想ぃです

コメントを書く

同じ趣味の友達を探そう♪

  • 新規会員登録(無料)

プロフィール

にいどめ

  • メールを送信する

にいどめさんの最近のデジログ

<2010年04月>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30