- 名前
- ヤヨイ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 51歳
- 住所
- 大阪
- 自己紹介
- 主にログ交流を愉しんでます♪ 読むのも書くのも大好きなので 気になったログには フレ...
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私のかまくら
2010年02月20日 21:15
先週は関東で 雪が降ったそうで
ワンコのような人たちは 喜び(笑)
交通マヒや靴元に 恐怖を覚えた人たちは眉を顰め。。。
ー雪ー
三好達治
太郎を眠らせ 太郎の屋根に雪ふりつむ
次郎を眠らせ 次郎の屋根に雪ふりつむ
三郎を眠らせ 三郎の屋根に雪ふりつむ・・・・・・
大好きな「雪」という詩ですが
この詩 終わりが 実はありません
四郎 五郎 六郎 七郎・・・・
子供は 無限に しんしんと振り積もる雪の夜 眠ってゆくのです
田舎の夜 娯楽がないので
エッチのしすぎで貧乏子沢山
んな 下世話な想像は NGです!(笑)
太郎も次郎も 兄弟ではありません
雪国の各屋屋に 無邪気な子供たちが はしゃぎ過ぎた疲れから
静かに 床についてゆく
そんな 叙情的な 清い夜を想ってください
冒頭の とあるワンコが
「カマクラが作れるほど 今回も積もらなかった~残念・・」
と 能天気な発言をしたものだから
自称 雪女は 俄然燃えてしまい
カマクラ作りが 一朝一夕でオヌシに出来るものかっ!
と やたら興奮気味に 簡単な創り方を下に記そうと思います
根雪といって 雪が終日消えなくなる 一面が銀世界の2月頃
この時期の週末を選んで スタッフを募ります
金曜から始めるのが 実に ベストチョイスです♪
先ずは 雪を集め 小山を作ります
素人は
大山を作り あとは真ん中を刳り貫くだけ!と安易なミスをしがちですが
これは 大きな間違いです!
処女作に このやり方をした私らは 屋根の部分が落ちてきて
あわや生き埋めになる寸前だった事を踏まえて
きちんと 上級生のお兄さんらの手順を盗み見たのですからね
ある程度 山ができたら数人が上に乗り ガンガン踏み固めます
その間 運び人は セッセと雪を載せ また固めてもらい
その上に雪を載せて・・・・
それこそ 子供心には無限かと想われるほどの時間を費やして
最後には 梯子を使い 雪を載せ 上を踏み込み
それなりの高さを保ったら 今度は家のスコップを用いて
外壁をガンガン(壊さない程度にね)固めます
はいっ
この日の行程 終了!
あとは 皆 パンパンに張った腕をさすりながら 解散です
「また 明日ね~」
「雨 降らねべな・・・」
そんな会話を最後に 帰路へとつくのです
[え?それじゃ ただの雪山じゃん。。。。]
という トーシロの心の声が聞こえてきそうです(笑)
本場 かまくら祭りを行っている秋田県横手市などでは
祭りにあわせて このドーム型をたくさん作り
20日以上おいてから やっと入り口を作るのですよ~
安全性と長持ちさせる面で 外面を凍らせ 鍛えることは怠らないのです
《横手 かまくら祭りの模様》
http://static.flickr.com/2737/4371720793_3495f390e6_o.jpg
私たちは そこまでの持久力も我慢強さも持ち合わせていないので
翌日には また集合します
前日よりも 尚もハードな行程が待っている訳ですが
皆 張り切っていて 脱落者はよほどでないと出現しません
山の様子から 入り口の面積を決め
一斉に掘るのですから 楕円に印をつけます
出入り口は小さいに越したことはありません
気の利いた子のいるグループでは 前日の山の状態のうち
色をつけたり 枯れ枝でマークしたりしていましたが
私たちは いつも「あ。。。忘れてた」でした
まあ これは当日の作業にしても あまり支障はありません
ただ 時間がロスするだけですね
ガンガンに固まった雪を 力のある子が結束して
一所懸命に 彫り上げてゆきます
印に沿って 真っ直ぐにスコップを入れてゆくのです
まるで 彫刻刀で丁寧に アウトラインを整えてゆくように
繊細なラインを 先ずは描くのがコツです
そうして 大まかな横穴が出来てきたら 今度はそれが縦に変るよう
どんどん 切り込んでゆきます
この繰り返しは 中略として
三分の一くらいの深さに到達したなら
今度は 二・三人 身の軽い子が中に潜り込み 床となる底を平らに
掘り始めます
掘った雪・・ここがミソなのですが 遠くに投げずに 温存しておきます^^;
(理由は後ほど)
入り口付近と違い 中は比較的 柔らかめの雪になっているので
掘るに あまり梃子摺らず 空間ができる度に 人材を投入して
人海作戦
ここまで来れば 完成は間近
もう
もうもう 寒いわ 腕は痛いわ
満身創痍な筈の私たちのエキサイトは 何故かここでMAXとなってきます♪
さて こうして かまくらが出来上がったら
寄せておいた雪を セッセと中へ運び 小さな四角を人数分作ります
これが 椅子になるという訳です
初日が 金曜の放課後
ここまでが土曜 半ドン後 夢中で夕方まで頑張った様子
そして 二日間の重労働のため かなり眠いながらも
日曜は 思い思いのブツを背負って 新居♪へ早々に集合します
中で お菓子を食べ 漫画を読み トランプもしちゃう
小雪なぞ舞ってきたなら 最高です
いつもなら 雪に濡れる外遊びが 今日は中から雪見ですから
以前 この話しを大阪の人にしたなら
「そのかまくらに勝手に他の人が入ってて 取られていたりしない?」
と 訪ねられましたが
そこは 暗黙の了解なのか ゆきんこのプライドの問題なのか(笑)
男子でも上級生でも 決して 居ない隙にのっとるなどの乱暴ごとは
起こりませんでした
ただ 「私も入れて~」という訪問者は 結構いましたね
本格的な横手市のかまくら祭りは まさに先週だったようです
県内ながら遠いのですが 一度だけ 縁があって 訪れたことがあります
小学校の頃 兄が林間学校で知り合った子が横手在住で
この瀟洒な祭りに合わせて 私たち兄妹を招いてくださったのです
学校の官舎住まいの私たちからすれば 彼の家は
玄関だけで 我が家と同じくらいにあたる豪邸であったのに驚き
ただただ 恐縮していたのを記憶しています
夜 かまくら通りに繰り出し
連れてくださった 叔父様に「俺はここで飲んでるから」
と本部前で 見事に放し飼いにされ
(後ほど 叔母様に説教されてました○o。.)
好奇心の塊の私は 兄たちなんか置いて
トットと 幻想的な 揺らめく灯りに誘われ 走り出していました
「はいってたんせ」(どうぞ お入りください)
口々に かまくらの前で 綿入れを羽織った少女たちが声をくれます
あまりの数にクラクラしながら。。。。キョロキョロ
ほっぺが真っ赤で 可愛いオレンジの綿入れを着た子の誘いに
乗ってみることにしました
『お邪魔します』
これが正式な挨拶なのか 分からないまま
私は かまくらに入りました
私たちの作品が 既述の通り 簡易かまくらと書かざるを得ない
恐ろしく 奥ゆきのある 彼女らの城
中には 客引き(笑)していた子より 年上に見える子が
小さな火をおこした場の前に チョコンと座っていました
顔立ちが似ていたので 多分 ご姉妹だったのでしょう
http://static.flickr.com/4037/4372472410_6ca822f118_o.jpg
「あまえっこ 飲んでたんせ」(甘酒 飲んでください)
棒読みで渡された 紙コップ内のトロンとした得体の知れない物を一口・・
私は あまりの奇怪な味に 吐き出しそうになるのを堪えました
家で 時折「甘酒だよ~」と 出されていた物は一体。。。?
と思うほど 本格的な粕の風味に 目眩がしたのです
でも 礼儀として 頑張って一気に飲み干しました
「拝んでたんせ」 (更に 棒読み。。。)
水神さまを祭ったのが そもそもの始まりなのだそうで
小さな祠に向かい 言われるまま 手をあわせました
。。。。。。
。。。。。。
その後 やることも 話しもない・・・・
どうしていいのか さっぱり分からないので 取り敢えず 質問しました
『あの~ 何年生ですか?』
クスクスクス
クスクスクス
二人は 小鳥のように 声を顰めて笑います
「。。。五年生と三年生です」
『あ そうですか 私は四年です』
シーン
「。。。何処からきたんですか?」
『えっと 秋田市の隣 本荘っていう処からです』
「。。。はい。。。」
シーン
クスクスクス
クスクスクス
姉妹は 互いにつつきあって 微笑んでいます
(入ってたんせって誘ったんだから 何か話すか 余興でもしてよ)
沈黙に戸惑った私は 当初そう思ったのですが
別に 会話もなく
でも 嫌がられている空気もない
ただ 火にあたりながら 照れながら見つめ合ってる少女たち
ほんわかと お伽でも体験しているような世界でした
妙に 今でも細やかに憶えています
彼女たちのお子さんが もしかしたら今年のキャストとして
観光客に 愛想を振りまいていたのかもしれませんね~
何せ 25年もたっているのですから
いま 私が かまくらを頑丈に作ったとして
「はいってたんせ~」
うっふ~ん♪♪♪
誰か引っかかって 中まで訪ねてくれるでしょうかね
(って まるで食虫植物のような自虐。。。
別に取って食わないけれどね 蟷螂夫人★)
雪一面
蒼い帳
長くしばれる夜に
異端児ヤヨイと「あまえっこ」を酷評しながら
あなたは 何を語ってくださるのでしょう
。。。。少なくとも 沖縄のパイナップルっ子あたりは
間違えて 入り込んでくることでしょう(*^。^*)
ケケケッ 帰さへんで
色々な悩みごと
現実のやりきれなさ
過酷な先行きを示唆され
種々雑多な 苦しみや悲しみごと
私を含め 抱えている人間の淋しさ 切ない胸の内
できることなら 純潔な雪の白さで 緩和できるよう
心でだけでも お届けできるようだったら
いいですね
今宵もまた。。。。我がこころにも 雪ふりつむ
皆さま どうぞ良い睡眠を・・・・
このデジログへのコメント
何か夢の中の出来事ですなぁ。雪ん子の甘酒やお汁粉食べたい。こっちへきやんせって何かH(笑)
> やじろべいさん
違~う!「はいってたんせ」だよ(更にHな響き、、?)
幻想的ですよ かまくら祭り
狸でないけれど あんな可愛い少女にだったら化かされても良いかも
「いってたんせ♪」
> 葵さん
そう。。内外です
それまでは 雪を避けるため 建物に逃げ込んでいたのに
かまくらは 雪中を愉しむための空間だもんね
いつでも 心中に純白なドーム 用意してます
はいってたんせ♪
かまくらって未だに現物は見た事ないです…
結構大変な作業なんですね^^
焚き火で壊れないのが凄い
ヤヨイちゃんに誘われて 二人っきりになったら何を話すんだろう。
きっと 胸が詰まって無言だろうな!
かまくら…はっ入った事も 無いっす(^^;
先日 雪山と言えばスノボに行って来たよん(^^ゞ
みゅもカマクラって憧れる。行ってみたい。
ヤヨイさんのお部屋だったら、彼氏いるけど、入ってみたい★
占いかまくらってあったら面白そう。それにかまくら旅館も(季節限定)北欧に氷のホテルが有るように。
> nekoyanさん
なんでだろ。。先輩が言うと 一気にHに聞こえてくるっす(゜-゜)
箪笥に入れて♪か~
なんか 可愛いかも
今度 いつかカマクラ祭りに行けたら「いれてたんせ」で♪
> さやかさん
アハハ
姫inかまくらじゃ男性でおしくらまんじゅうになって
壊れちゃうかも(゜_゜>)
遠野物語の一幕のようでした 着物(綿入れだけれど)の子たちと
雪とぼんやり灯り。。
> ミっキーさん
おお~!そこに絡んでくれて嬉しいです♪
踏み固めることで 雪は強化され その分 堀るには過酷になる訳
小さな簡易囲炉裏が それぞれのかまくらに設置されてます
暖かいです♪
> あすなろさん
え~おいちゃんが照れちゃったら 私も困る~
でも音楽のことや テニスのことや 尽きない夜になることでしょう
とはいえ 無言で 雪を眺め まほらまほらしてるのも一興です♪
> 赤ワインさん
スノボ凄いな~
スキーはこなせますが バランスは一緒と言われてもボードは未体験
雪山に行くんだったら この技術を身につけて 立派なかまくら
作ってミソ(*^^)v
> ジョニゴンさん
福岡で雪なんかみた日にゃ 吉と出るか大凶なのか(笑)
淡雪 ぼた雪 みぞれ雪
冷たさが無情にも思われる灰色の空も 想像つかないのでしょうね
北には 種々の悲哀が残ってます
w(゜o゜)w そんなに大変な思いをして作るんだ…崩す時は自然に任せるんですか?
夢は膨らむ(笑)
> ユミさん
や~ね~ユミさん=^_^=
大丈夫!スコップを持てば自然に身体が動くことでしょう
今日は真央ちゃんの素晴らしい演技に また感動でしたね
やり抜いて欲しい それだけ♪
> 奈津さん
お!このワンコはまだ無謀にも作ろうとする?(笑)
もうかまくらは第二の我が家なのですぞ^^;
雪ダルマと一緒で 汚くなり見ていて不憫になれば
作者らの手(足?)で壊します
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