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人を殺してはいけないということ
2009年12月22日 22:07
何年もの間 何度も投げかけられた
いわば永遠の命題を 今更・・と 言われそうだが
これに関して
徹した思いというか 即答できる人 おみそれかもしれないが
少ないのではないだろうか?
自身の または 知り合いのお子さんに
「ね~ どうして 人を殺しちゃ駄目なの?」
と あどけない瞳で問われたとき
あなたは なんと お答えするのだろう
「お父さん(お母さん)に聞きなさい」
「先生に 聞きなさい」
「自分で 考えてみなさい」
そういう 逃げはナシとして
自分なりに れっきとした理由を理路整然と 返せる大人が
何人いるのかと 漠然と思う・・・・
文芸春秋 第78巻 第14号 (2000年11月1日発行)
この号の特集は
ー「なぜ人を殺してはいけないのか」と子供に聞かれたらー
であった
1997年に 酒鬼薔薇聖斗事件
2000年には 大分一家6人殺傷事件
いずれも 年端もゆかない少年の及んだ犯行に
日本列島が震撼したことは 未だ忘れられない
これを受けて 各界の著名人が自身の答えを述べているのであるが
宗教 法律 戒律 規律 常識 良識
それぞれの立場から 独自の展開をみせている
勿論 答えというか正解など 永久に見出せないだろう
そもそも こんな疑問を持つ子供を生み出したこと自体が
問題なのかもしれないのだから
要点をかいつまむのは 力量的にも不得手なので
その14人の記事の題名だけ 列記してみる
(大体のニュアンスで 言わんとすることは伝わるように思えるので)
仏教第一の戒律《不殺生戒》
瀬戸内寂聴(作家)
トラに食われる覚悟はあるかい
山折哲雄(京都造形芸術大学院長)
一言で答えてはいけない
重松清(作家)
「なぜだと思う?」と問い返す
乃南アサ(作家)
殺しなさい。ただ君も殺される
野坂昭如(作家)
愚問を生む深刻な社会の病理
野田正彰(作家・精神病理学者)
問われてからでは遅すぎる
久田恵(ノンフィクション作家)
被害者遺族の苦しみを知れ
黒沼克史(ノンフィクション作家)
仲間を殺す動物は人間だけ
岸田秀(評論家)
人を殺したら、即死刑
立川談志(立川流家元)
『論語』の最も有名な一節を
谷沢永一(評論家)
思い出を奪わないでくれ
高山文彦(ノンフィクション作家)
人間というのは愚かな存在だ
三田誠広(作家)
また造ればいいじゃん!
藤原智美(作家)
この雑誌は 随時目にするものだったので
当時 特に気合もなく いつものごとく読んだ
上の14人の論議は 皆 それなりに納得できる内容であり
それでいて 心頭できる意見が一つもなかったのも記憶していた
だって
なぜ。。なんて 何故 考えるのだろう
多分 一定の年を越えた方は 一様にそうなのではないか?
人を殺してはいけない? 当たり前だ。。。と
あるエッセイに
『子供に拳銃や刀のおもちゃを与えて ニコニコしている親って
信じられない
人を殺す 傷つける道具をおもちゃにするなんて 言語道断」
と あった
駄目。。。。なのだろうか?
私も 周囲も 遊びに「死」を普通にいれて育ってきた
グサッ
と 剣で斬られると
「ギャ~」と大袈裟に 血が吹き出て倒れる真似をする
バキュ~ン バキュバキュ バ~ン
ピストルが向けられたのなら 腹部を押さえて またまたバタッ
経験したことのない最上級の痛みを 自分なりに表現し
擬似の世界から無事生還して 「また明日」と自在に終わらせていった
最近の子は ゲームで残酷なまでの技を放ち 敵を倒す
実際にケンカもせず 外で走り回わらず 擦過傷とも無縁で
殴られる・叩かれる痛みが分からないので 集団で個人に暴行を加え
「死んじゃうなんて 知らなかった」と 平然と言う事件もあった
リセット リセット リセット・・・・・
私たちは 学校でも家庭でも
「殺人はいけません」なんて 言葉を聞かず 当たり前に育ってきた
よって 人を殺すのが罪だと知っても
何故それを罪とするか分からない人間の存在が 不思議でもある
疑問符を持たない私たちは 深く物事を考えない愚か者?
。。いえ 口にするまでもないタブーは 自然に教えられたから
聖夜が近いこの時節に
何故 このような暗い話しをするのかといえば
先日 図書館の忘年会があったのだが
トマト鍋に舌鼓のイタリアンレストランの明るさとは裏腹に
ちょっとお酒が過ぎたある男性Iさんが 滔々と自分の話しをし出したのだ
「俺の叔母さんは、俺が5歳のとき、誰かに殺された」
そう いきなり含み笑いしながら 私らのテーブルに入ってきたので
正直 かなり 不気味だった・・・・
普段 無口で 無愛想ながら良識人のIさんが
場違いに 何を語るのかと思いきや
ここ数日 殆ど実は記憶にない その叔母さんが夢枕に立つのだという
富山市内 ちょっとした財産家で 連れ合いはあれど子供なし
不動産だけでも 相続税に困るような暮らしぶりだったらしいが
ある日 叔父さんが定時に帰宅したところ
居間で 首を絞められた上 数箇所メッタ切りにされた姿で
横たわっていたそうだ
家は荒らされ
通帳と印鑑は無事だったが
現金を家に置く主義だった内情を見透かしたように
金庫はこじ開けられ 多額の金と宝石類が盗まれていたらしい
争った形跡もなく 殺人は起こった訳で
そのようなときは 怨恨の洗いは当たり前
資産家ゆえ 親戚縁者まで疑いの目を向けられるそうだ
Iさんのお父様は 当時 小さな製鉄会社を営んでおり
資金繰りが厳しく 何度か 実の姉である被害者に無心していた
その関係で 父親・母親が 何度も警察に呼ばれ
近所に聞き込みも入り 妙な噂もたつ田舎のこと
物心がつくかつかない少年でさえも 当時の暗く 夜な夜な
密やかに話す両親と その合間に聞こえる母親のすすり泣き
時効が過ぎても 事件は迷宮入りのまま
ずっと その過去を引きずっているのだそうだ
「被害者。。親父は姉さんを殺された遺族なのに
犯人扱いされ 哀しみの方向がすっかりズレてしまった。
のうのうと大金を持って逃げた犯人が憎いよ。。
俺は、話した記憶もない(覚えていないらしい)叔母が
血まみれで夢に出てくるのは、、なんぼ無念なのか知らんけれど
何故、俺に出てくるのかも皆目検討つかんし・・・
ただ殺した奴は憎い。
人を殺して、残された家族をも踏みにじって
知らぬ顔してる人間の皮をかぶったケダモノを叩きだしたいわ。」
事件は 夏の初めだったそうだから 命日が近い訳でもなく
Iさんも 敢えて その叔母も事件ともを思い出したこともなかったのに
(どちらかといえば 忘れたかったらしい)
今月に入ってから 三回 夜に出てこられて
ついつい 宴会の席で「夢診断できる人!」という要望から
酔いにまかせて お話ししたようだが
もとより アルコールも入れてなかった私は
心底 冷え込んでしまった
一旦 厨房に消えたトマト鍋が 煮込みパスタとして変身して
振舞われたとき ホっとしたのは私だけ。。。。?
血のようにドロめいたトマトの鍋が Iさんの目の前で
リアルにグツグツいっているのが 恐ろしかった
殺されるということ
揉め事の末だったなら
被害者に非もあったように言われ
在らぬ噂が一人歩き
「恨まれる理由がありそうな人だった」
通り縋りの事件に巻き込まれたのだとしたら
運のない それ相応に何か後ろ暗い人だったのではないかと
面白おかしく 推測され
無差別殺人だとしても
逃げ遅れたとか その場に居合わせた悲運を
ただただ 語られるだけ
何故 恐ろしい被害にあいながら 尚も犠牲にならないといけないのか
既述の14人の論に 実は精通しているのだが
この難問を ザックリ片付けた人がいた
テレビで 見慣れぬ弁護士さんが放った言葉だが
とても鮮烈だった
「何故 殺人を犯してはいけないかって?
そりゃ 法律で定められているからですよ!
そうでもしなきゃ 人間っていうものは 平気で
殺しあう性質だから 掟にしないといけないということは
太古の昔から それは常識です」
法律で決められているから いけない
それこそ当たり前で その核を一所懸命 説明・肉付けしているのだが
実はこの一言で 済ませられるようにも思えた
汝 殺すことなかれ
君 死にたもうことなかれ・・・・・
そして 実は 私が一番しっくりきたのが
ジョージ秋山 作 「はぐれ雲」(漫画です)
「おねえちゃん いい○ンコしてます?」
と 美女に声をかける 浮浪雲
おなじみ お気楽ご気楽の遊び人だが
息子に
「父上 どうして人を殺すのはいけないのですか?」
こう問われて 静かに 答える
「そりゃ あなた
とっても悪いことですよ
何が悪いって。。。。
その人に来るはずだった明日を 永遠に奪ってしまったのですから」
デデンデンデン(長々 済みません)
このデジログへのコメント
> Shinさん
そうですね
だから理屈を何度読み返しても 心から納得できない
ような気がします
考えるまでもなく生きる上で最低限のマナーが 殺戮を起こさない。。
なのでしょうか。。
いい人ですね・・・
ヤヨイさん!
> YRCさん
えっと・・・・変わってますね!は言われ慣れてるのですが。。
ちょっと驚いてしまったけど 素直にありがとうございます^^;
押し付けのログでしたが モヤモヤを書いてスッキリしました
> ジョニゴンさん
やはり普通はそうしか言いようがないですね
無差別殺人 無作為殺人「殺してみたかった」「実験」「挑戦」
そういう次元で生を操る人間
本気で分からない子など居ないでしょうけどね
常識に疑問符をつけられる人には一目置いてる。なぜ?っていつも思って過ごしてないとバカになっちゃう。
殺しあう性質だからってのも分かる気がする。
人間って欲の塊だと思うし‥。だから成長するんだろうけど
何事においても
ヒトの痛みや悲しみを知らん者が 一番怖いな(>_<)
苦痛の果てに明日がなくなり暗闇からママは助けてあげれないって言った記憶が・・・
人は何故生きるのか?と言う問いかけと同じ(理屈を超えてる)宇宙の摂理は全肯定、理屈は後からできる物。
多くは語れないけど 動物の命を奪って生計を立ててみると解ると思う。理屈じゃなく!
難しい質問ですね…
いつの間にか、被害者が加害者のような扱いをされてることがありますよね…
難かしいって逃げちゃだめですね。姉さんって凄い文書くよね。尊敬
> けんじさん
そうか。。
当たり前なことは何でも感覚で捉え
特に考えないので 私の脳味噌は腐り気味なのかな
。。。。
興味あることだけ そばに置くから成長しないんすね
>メリクリです♪
岸田秀さんの意見には 一番頷いたかな?
動物は種を守る本能もあってか
エサ・メス(オス)・テリトリーのため以外には
殺し合いはしないって事
人間のが さもしいね。。。
> 赤ワインさん
うん。。色のない目で「殺してみたかった どんな風に
人間は死んでゆくのか実験」と15歳の少年がノートに書いて
いたのは怖かったね
いつの間にか米国並みの猟奇事件だらけ
> あずささん
ちょっと。。。。
立ち入っていいのかって類の記憶ですね
身内を殺害されたというハードな過去を持つ男性は
今日 鍋焼き饂飩で 舌をやけどして騒いでいました☆
> アレンさん
法則も規律も後付なのは うっすら想います
人間は理屈がないと安心できないから(笑)
よく生きて よく死ね
そういう気持ちなど 誰に聞かなくても頭にあるものね
> あすなろさん
そういう自給自足の生活させたら 現代人は三日もたないでしょうね
命を頂くという「いただきます!」を給食費を払ってるから
自分の子に言わせるなっていう親も居る位 腐ってる
> 奈津さん
故郷で女性が押し入る事件があり
犯人の自殺で真相が掴めず 二児のお母さんが殺害された上
「恨みをかうような悪い女」扱いされた葬儀だったと
噂を流す・鵜呑みにする人って。。
> さきこさん
難かしいし
正解はないのかもしれないし
見出せるものではないけれど
社会人として 子供の疑問に背を向けたり 確たるものがない姿は
良い影響ではないですよね
> みゅさん
良い報告 ありがとうね♪
いつも愉しい 明るい事だけ 描いてゆきたいけれど
私ってば スイッチが入れば もう暴走なので
放置プレーでよろしくね~
よかったね!
なぜ 人を殺してはいけないのか…
「自分が人に殺されたくないから」
ってのは駄目ですかね?(笑)
> KEIさん
レス 遅くなりました~
そう 身をもって痛みを分かれって事が
いまの子供に欠落しているのかもしれません
自身が嫌なことを 人にしてはいけない。。
真理ですよ
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