- 名前
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- 自己紹介
- 私は61歳になる独身の男性です。さまざまな困難な体験を経て、今はありのままの自分を生...
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愛と心理療法、スコット・ペックをやっと読み終える
2009年11月13日 20:57
本は余り読まなくなっているのだけど
久しぶりにこの本はじっくり読んだ。
彼の文体、感性、認知が私にはなじみやすいものだということもあり
久しぶりの何か全体的な、
というか単に心理療法だけではなく、
もっと広く人間のあり方に関する
何か根源的なことを触発される感じだった。
本を読むことを忘れてしまっているような最近の私が、
あらためて本を読むことの喜びを知らされたような。
たとえば以下のような言葉が心に響く。
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ここでいう「奇跡的なもの」は、例外的な現象だけをさすものではなく、
ありふれたものを含む。というのは、どんなことでも、十分に厳密な注意を払えば、この特別な意識を呼び覚ますことができるからである。知覚が先入見や個人的興味の枠から解放されると、あるがままの世界を経験し、それに固有な荘厳さを自由に見ることができる、、、。奇跡的なものに気づくには、信仰も仮説もいらない。生命を与えられているもの、つまり、いつもあるので大抵はあたりまえのものと片付けられているものを、じっくりと観察するだけでよいのである。この世の新の奇跡はどこにでも見出せる。われわれの体のほんの小さな部分にも、宇宙の果てしない広がりの中にも、これらのものすべてが深く相互につながっていることの中にも、、、。我々は見事にバランスのとれた生態系の一部であり、そこでは相互依存と個性化が共存している。我々は個人であるとともにより大きな全体の一部であり、、筆舌に尽くしがたいほど広く美しい何かのなかで、一体となっている。奇跡に気づくとは、自己実現の主観的な本質であり、人間の最も気高い特性と経験の育っていく根源である。
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同上書p247 以上引用終わり
こういうことが淡々と語られているのがいい。
ともかくここはそうでもないかもしれないが、全体的に非常に地に足の付いた、おだやかな語り口、高ぶるところがない、真に謙虚な語り口がいい。
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