デジカフェはJavaScriptを使用しています。

JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。

アンジェラ

2006年05月24日 02:38

アンジェラ

48時間後 俺の命は奪われているかもしれない

こんな人生 もうたくさんだ

アレクサンドル三世橋から見下ろすセーヌ河

ここで何もかも終わりにしようと思った

その瞬間 突然 君が隣に現れた

透けるような白い肌に神々しく輝く金色の髪

細く 長く 滑らかな曲線を描く肢体を持つ 美しい人

俺は君を見上げ 息を呑んで そこに立ちすくんだ

「あなたと同じことをする」

いきなりそう告げて君は飛び降りていた

「死なせたくない」

あまりに無謀で 無垢で 初めての感情だった


アンジェラ 君は一体 何者なんだ?


モノクロームの映像で描かれている 巴里

その歴史は セーヌ河の中洲にあるシテ島に「パリシィ人」が集落を作ったことに始まる

その聖地に12世紀から200年の歳月をかけて建立したのが ノートルダム大聖堂

そして セーヌ河左岸(Rive Gauche~リヴ・ゴーシュ)にあるナポレオンが眠り ココ・シャネル葬儀も行われたアンヴァリッドからずっと歩いていくと グラン・パレとプティ・パレの間のチャーチル通りに向かってかかるひときわ壮麗な橋

巴里で一番美しいと言われる橋

初めてそこを訪れた時 ローマの ワタシのお気に入りの場所のひとつ サンタジェロ橋に似ていると思った橋(笑)

アレクサンドル三世橋

そこで出会う 男と女


アンジェラ」(2005年フランス映画
監督:リュック・べッソン
出演:ジャメル・ドゥブーズ リー・ラスムッセン


「決してエンディング秘密を明かさないで下さい」

この言葉が宣伝文句になっているリュック・べッソン「ジャンヌ・ダルク」から6年振りの新作

べッソンは大好きな監督の一人で「ジャンヌ・ダルク」の時はどーしても 日本封切前の初お披露目で観たく なんとかチャンスを掴んだサ!

しかし余りの後味悪さでそれ以来二度と「ジャンヌ・ダルク」は観ていません。。。

神の啓示を受けてフランスを勝利に導いたジャンヌ

でも ホントは一人の人間でしかなくて 全ては自分の感情からきたモノだった

神の声を聞いたのは嘘だったと確信した瞬間は非常に「痛かった」し心がズシっと重くなったような気がした。。。><。


べッソンえいがのヒロインってそれぞれ全然境遇や立場はまったく違うけれど どこかみんな似ているネ(笑)

大抵ショートカットスリムな体系 瞳に異様なパワーガ漲っていて そして 強いんだけれど 子供のように純粋でとても繊細で傷つきやすい

ニキータ」のアンヌ・パリローにせよ「レオン」のナタリーポートマンにせよ「フィフス・エレメント」「ジャンヌ・ダルク」のミラ・ジョヴォヴィッチにせよ みんなそんなヒロインを演じている

べッソン 好きなんだねぇ こういうヒロイン^^;
 
ワタシも好きだけれどネ(笑)


今回の「アンジェラ」はどうだったかというと一緒でした(笑)

アンジェラを演じているリー・ラスムッセン(名前が覚えづらい。。。)

このヒトはワタシ知ってましたワ!

ブライアンデ・パルマ監督の「ファムファタール」でスイスの老舗宝飾品ブランド「ショパール」製の蛇のビスチェを纏ってレベッカ・ローミンステイモスレズシーンを演じた彼女デス!

あの蛇のビスチェは忘れられない!(笑)

ハダカ同然でなんともキワドク美しい衣装だったから(笑)

今回は長くスッキリ伸びた手足が一段と美しく映える娼婦衣装

凄くシンプルなんだけれど 彼女自身がとても美しいからシンプルなんだけれど不思議とゴージャス!

美しいヒトは何着ても美しいんだね。。。^^


対する借金塗れで「明日死ぬかも。。。」なんて抜かしているアンドレ(ジャメル・ドゥブース)

180センチのアンジェラとのアンドレの身長差は13センチ。。。

しかも浮浪者みたいなカッコに無精髭

正直全然イケてません。。。

けれど 不思議とこのヒト憎めない

ワタシはラストまで生理的に受け付けなかったけれど(苦笑)

だってホントにダメダメなんだも~ん!(笑)


そしてもう一つの主役 巴里

モノクロームで映し出されている風景は時代と現実を忘れさせてくれる力があると 改めて感じました

とにかく全てのショットが美しい!!

べッソン 久しぶりに美しい「フランス映画」撮ってくれたなぁ*^^*
って感動デス!

グラン・ブルー」のシチリアに負けないくらい素晴しい!

もしかするとべッソン映画の中で一番「アート」な作品かもしれません

レオン」や「フィフス・エレメント」「ジャンヌ・ダルク」みたいな派手な映画が好きなヒトにはかなり物足りないと思いまふ!

確かに観終わった後は なんだか物足りなさを感じたけれど 家に帰るまでの間 帰った後 この映画について考えるとジワリジワリと色々なシーンや台詞が忘れられなくなってきたんです!

今 こうして考えてみると今の人間に欠けていて 沢山の人達が必要としている「愛」についてべッソンは伝えたかったんですね!

ヒトは誰かに愛されて 初めて自分を愛することができるんだって!


生きる力が 勇気が 沸いてくる純真無垢なラヴストーリー

そんな映画をべッソンは撮りたかったんだと思いました

べッソンは以前から10作撮ったら監督業を引退すると公言していましたがどーなんでしょ!?

個人的には。。。また撮って欲しいなぁ。。。

まぁ、宮崎駿監督も「もののけ姫」で辞めるって公言していてまだ撮ってるって例もあるし^^;


























P.S.
ダ・ヴィンチコード」土曜日 有楽町マリオンの行列は凄かった!
かくいうワタシも昨日観てきましたワ。。。
月曜の朝なのに満席ってスゴイよね(苦笑)
まぁ言いたい事は色々ありまして そのうち時間と気力があるときにでも書くと思います。。。(気分次第♪)

このデジログへのコメント

  • すいとん 2006年05月24日 13:26

    絶対に書くの信じてた。
    天使の羽と彼女を重ね合わせるシーンみただけでゾクゾクしてたの♪
    絶対いこ!!

  • ち~どん 2006年05月24日 23:44

    相変わらずの映画に対する情熱に脱帽ですね!ダヴィンチコードは息子と観る約束!彼は今本読んでますが~☆

コメントを書く

同じ趣味の友達を探そう♪

  • 新規会員登録(無料)

プロフィール

BB

  • メールを送信する

BBさんの最近のデジログ

<2006年05月>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31