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Vフォー・ヴェンデッタ

2006年05月01日 23:09

Vフォー・ヴェンデッタ

移住者 異教徒 同性愛者 活動家 不治の病人 あらゆる異端者が排除され 外出禁止令 検閲 あらゆる場所という場所に設置された監視カメラが守りを固める

そこは 2020年 第三次世界大戦後のファシズム国家となった 英国


Vフォー・ヴェンデッタ」(2006アメリカ映画
出演:ナタリーポートマン ヒューゴ・ウィーヴィング スティーブン・レイ ジョン・ハート
監督:ジェイムズ・マクティーグ
製作;ジョエルシルヴァ


英国放送の職員イヴィー(ナタリーポートマン)は 夜間の外出禁止令を無視し 雨に濡れた舗道を急ぐ途中 国家の秘密警察にみつかり絶対絶命の危機に見舞われたところを“Vフォー・ヴェンデッタ”通称“V”(ヒューゴ・ウィーヴィング)と名乗る仮面の男に命を救われる 

「今の世の中は素顔をさらして歩くことすら危険だ」

と一切仮面を外さない“V”

彼は たくさんのあらゆる芸術コレクションと教養を持ち合わせた英国紳士であり 恐怖政治に抑圧された市民を暴君サトラー議長(ジョン・ハート)の手から開放する事に余念がない

「今から一緒に素晴しいコンサートに行かないか」

とイヴィーを連れて行った先は中央刑事裁判所

そこでイヴィーが目撃したものは信じられない光景!!!

それからイヴィーは“V”と不思議な縁で関わりあっていく

不正と暴虐にまみれた殺伐とした政府から英国民を開放するため“V”は国の圧制を糾弾し 市民国会議事堂前ビッグ・ベンの事ね。。。)に集結するよう呼びかける

決行は11月5日 ガイ・フォークス・デイ

しかし その日までの間 一方で怨念にかられた復讐心をも持ち合せていた“V”

“V”は国家の有力者も次々殺していくリヴェンジャーでもあった



マトリックス三部作を創り上げたクリエイタープロデューサーコンビが新たに仕掛ける 前代未聞の“革命エンターテイメント

ってのが宣伝文句な現在公開中のこの作品
 
ぶっちゃけマトリックス三部作 大して好きでもないワタシには全然無意味だけれどね

マトリックスは第一作がいちばんヨイと思ふ

第二作を観た時点でマトリックスはおなかいっぱいになってしまったワ。。。

それよりも ウラログで以前書いたけれど マトリックス以前の「バウンド」のが個人的に好き


で この作品!

革命”やら“テロリズム”やら“治安・秩序”なんて言葉が至る所に出てくる政治色濃厚な近未来アクションエンターテイメントなのです

以前ウラログで「リバティーン」について書いた時も述べたとおり ワタシ イタリア狂(&フランス狂)ではあるけれど 英国には滅法ウトいです

ガイ・フォークス・デイ”だの“火薬陰謀事件”だの17世紀英国史のハナシにまで遡られてしまうと非情に困る(笑)

でもね この作品「リバティーン」よりもちゃんと史実がわかりやすいように劇中に組み込まれているからそんなには困んなかったかなぁ。。。

まぁ 観るに当たって予習までしなくても大丈夫だけれど 予習すれば更に面白い事は確実です!

そう!

この映画!

ナタリーポートマンお目当てに観に行っただけで特に期待はしていなかったんだけれど 意外に面白かった!!

ナタリーは「レオン」の頃よりお気にではあるけれど 個人的に「レオン」の衝撃を超えたナタリーはいまだ観ていないように思います(苦笑)

スター・ウォーズ三部作のアミダラ姫 アレはアレでいいんだけれど 「レオン」の衝撃には及ばないよね

クローサー」のストリッパー役もなかなかヨカッタけれど やっぱこれも「レオン」のマチルダには敵わない(個人的価値観でだよ!)

でも 今回は作品自体が面白かった!!

何が面白かったかって書くのも大変なんだけれど(笑)

まずヴィジュアルがイイ!!

ってワタシの場合 ヴィジュアルと音楽が気に入って 雰囲気にのめり込めれば大抵の作品はOKなんだけれどネ。。。

アメリカ映画のクセにワタシの好きなヨーロッパ舞台で ワタシの好きな色 赤と黒を基調としたセットに ナチスドイツを彷彿させる国家が出てきて 善か悪か判別不能なダークヒーローナイフを自在に操るアクションを華麗に美しく魅せるあたりが最高にステキです(笑)

あ 後“V”の住んでる秘密の部屋がまたセンス良くて憧れちゃいましたわぁ!

「禁制品取り締まり局」から盗んできた芸術品の数々に囲まれて 映写機やミラーボール 900曲近く入っているジュークボックスなんかあって アナログな感じがイイよね!

あ~ワタシもイヴィーみたく連れてかれてアノ部屋住みたい(笑)

ついでにガイ・フォークス仮面付けてレトロでモダンな全身黒ずくめの衣装にフリフリエプロンで 朝食の目玉焼き作ってる“V”には笑えた

映画館でダレも笑ってないから笑い堪えるのに必死だったよ。。。ワタシ

あ~ワタシも“V”に目玉焼き作ってもらいたい!

っていうか 完全に観てる時ワタシ イヴィーになってた(笑)

バリカンで頭剃られて 牢獄に入れられて 以前そこに居た受刑者が書いたトイレットペーパーの手紙読んで泣いてるイヴィー 

ワタシも一緒に泣いてました。。。

ところでナタリーの丸坊主

頭の形がとってもキレイな弧を描いているからイイね! 

しかもクッキリとした眼が更に際立って美しい!

凡人には到底マネできません。。。

“V”も結局正体不明のまま仮面を外さずオワルんだけれど 均整のとれたボディーラインと仮面の下から出る雰囲気が素晴しい!

なんで仮面被っていてあれだけ人間的な感情が伝わってくるんだろう??

すごく不思議である意味感動します!

ワタシはマトリックスより全然ヨカッタ!

好き嫌いは個人差あるかもしれないけれど映画館で観る価値はあると思ふ!


最後に テロ革命テーマでもあった映画なんだけれど この二つの違い

解りますか??

ワタシは正直よくはワカラナイ

でもこの作品を観て思ったのは

テロ革命は紙一重であって 国を変えたいと思う気持ちにより実行される行為は革命ともいえるかもしれないけれど 国家にとってそれは紛れもないテロ行為とみなされてしまう

そして 時がたって人々が振り返ったとき あの時のその行動が成功した時 真の“革命”と後世に語り継がれていくのが“革命”なんじゃないでしょうか。。。

って非情に解り辛い個人的解釈だけれど(苦笑)要はそのときはテロでも“革命”ってのは後々にうたわれるモノ??かな??

これはそのときの行動が成功した場合に限りいえることだけれどね。。。

きちんと歴史学んでから語れ!って感じだけれどこの作品観てそう思いました マル

ついでにヴェンデッタ【Vendetta】

イタリア語女性名詞で意味は

”讐 あだ討ち ◆平世痢鉾魁〆曚

だそうです(小学館 伊和中辞典より)

一緒に

La miglior vendetta e` il perdono.

【最良の復讐とは敵を許すことだ】

という意味深な文が載っていました。。。


     

このデジログへのコメント

  • ち~どん 2006年05月01日 23:28

    う~ん!考えさせられそうな作品ですね?やはりナタリーのファンとしては観たいですが、お相手がいない~笑

  • っとろ 2006年05月02日 00:38

    テロは無差別なので後々革命になることはありえないかと…

  • っとろ 2006年05月02日 01:36

    無血革命ってのもあるけど…?(暴力革命もあるが…)
    あと一般市民を巻き込むか巻き込まないかってのも

  • すいとん 2011年08月06日 07:13

    ブラックスワン観て思い出した。
    久々に観ても面白い。

    花火の“V”は、、、
    ごっちゃんです。。。

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