共存v(^-^)v

以前に、里親探し団体のもとへ

捨てられていた子猫を
二時間かけて車でお迎えに
行きました。

狭いケージに沢山の猫たちが保護されていて
車で二時間も山道を迎えにいくのも
大変でした。

大きな猫はもう病や高齢で引き取り手がなくて
その施設でそのまま飼育しており50匹ほど
病気の高齢猫も暮らしています。

私が案内されたケージ部屋では、
まだ病が治っていない結膜炎や下痢、
風邪の子などもいました。

その中の一匹を選んだ理由も単純なんです。

もう、生後半年すぎた子もおり私は
どちらでもよいと思っていて、迷っていました。

一匹ずつ見つめあいながら迷いに迷い、
考えこんでいました。

そしたら一匹の猫はとても可愛いのですが
残念ながらひどい慢性の下痢で
治療費などかけて飼育できる自信がない
ので断念することにし、
そうなるとどの猫もそれなりに
多少獣医通い覚悟の猫ばかり。

その日は諦めてかえるしかないかな、と
思っていたら

一つのケージに白猫が二匹いました。
うちの一匹はふわふわの長い毛、
寝ていました。もう一匹は短毛で
やせこけていました。
聞いたところ、兄弟で保護し、
一匹はもらわれていき残り二匹。

やがて目をさまして二匹が遊び始めました。
そして、落ち着いたと思ったら
目の前でやせこけた白猫さんが
私に背を向けて目の前でうんちを
したんです。

これが健康的でつやつやの便で、
まるで「僕は下痢とかしていないから
健康だよ」とアピールしているように
感じたのです。

二匹引き取るには自信もなく、
限界を一匹と決めていたので
かなり迷いました。
いろいろな意味で。

長毛の子より不思議と短毛の子が気になり、
これほどアピールする大胆な子はなかなか
いない?
今ここにいる子の中で健康なのは
唯一その子くらい。

けれど、この子には生まれつき骨に奇形があり
心臓などの疾患の可能性も否めないので
奇形であることを覚悟して飼育しないと
いけないことを聞かされました。
けれど奇形でもどうなるかはまったく
グレーゾーン、生まれつきの奇形なので
心臓のハンデはあっても普通に暮らせるけれど、いつ死ぬかはわからない。
それは二匹とも可能性があるとのことでした。

けれど結局その子に直観的に決め、
もう一匹と引き離すのはつらいものがありましたが、管理している団体代表者と
相談した結果、短毛の一匹だけ
引き取ることにしました。

車に乗せると大抵の猫は
経験上、結構怖がる子が多いのですが
驚いたことにこの子は車に乗せて私の
横に寝かせたら、そのまますやすやと
安心して丸くなりました。

そして帰宅し、その時いた赤ちゃんのいる部屋にまず案内し、部屋の位置やトイレの位置などを
教えて一息つくと、すんなりと赤ちゃんの横に
よっていってそのまま
すーすーと安眠したのです。

どこで　誰が　なぜ捨てたのかは
わからず　保健所で殺死処分される檻から
交渉してやっと連れ出されてきた子の
一匹でした。
兄弟は四匹ほどいたそうです。
む
記念の写真をとり、責任もって飼育する
熱意を伝え、約束をし
家族になりました。

まるで運命のように(運命論者では
ないけれど)
偶然の出会いから、自己アピールするような
行動をしなければ私はその子には興味がありませんでした。下痢をしている茶トラの子が
やたらと懐いていてかわいらしく思えたのです。

けれど貧相な顔立ち、コケティッシュで
あまりまったり系ではない顔立ちの子は
んー・・・なんて思っていましたが
その無邪気さ、心許して安眠してくつろぐ姿、
もう僕は救われたんだ。あとはもう安心できる、とでもいうかのように

すぐに安眠した姿を見たとき
それまでどれほど落ち着いた環境にいられず
不安な思いで沢山の猫の不安な鳴き声を
聞きながら
まともに安眠もできず過ごしていただろうか、
生後三ヶ月くらいでも体はガリガリ。
助けてほしい、と願い
やっと行き場がみつかったんだと
理解したかのようにすやすやと眠る姿・・・

猫に教わったことは
人間から教わること以上に
力強いメッセージが多いと
感じた出会いでした。


Talking Cat
https://www.youtube.com/watch?v=XU2EtLHVoiI