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ハラスメントシリーズ★B代表とK村さん

2009年04月09日 00:25

『幹部会員で話し合いました。おふたりは私の名で除名します。貴方達の除名希望した人達のことはノーコメントです。』と
B代表は静かに答えた。


「B代表、あたし、あたし…うっうっ」と
K村さんはいよいよ泣き出した。

「あたしは、A代表があたしみたいな余計者は捨てて行ったんだとU田さんに言われて信じていたよ。
A代表は男は高額寄付とか頭が良いとか体力があるとか、そういう人ばかり、女は高額寄付とか、妾にできそうな人とかそんなのばかり連れて抜けたんだって。
あたしはそんな人についていく気ないから誠実なB代表を信じた。B代表はかつて、あたしを庇ってくれた、命がけでやっているって言ってたよね。
じゃ、今度は命がけで余計者を放り出すのに執着するわけ?」と涙を流してB代表に言った。


『K村さん、どう思ってもらっても結構です。
貴女は私が除名します。』と抑揚のない口調で話した。


「さて」とU田さんが声を出した。
「これで話はお終いです。N田さん、K村さん、お元気で。
お見送りしましょう。」とU田さんが立ち上がった。


続けてM村さんとB代表も立ち上がった。


『K村さん、帰ろう。』とN田さんが立ち上がりながら
K村さんを促した。


K村さんはすっくと立ち上がり「B代表!」と
はっきりとした口調で言い放った。

彼女はもう泣いてはいなかった。
代わりにがくがくと体が震えていた。

「B代表、貴方がいい加減な人じゃないのはわかっている。
貴方はいまでも団体を守るために命がけなんだ。
団体の足手まといになるあたしを追い出すのも命がけなんだ。いまここで命がけだという証拠を見せてもらいます。」と
言って、たたたと台所に行き、すぐに戻ってきた。


彼女は真っ青な顔で全身をわなわなと振るわせ、
Bを代表を凝視していた。








・・・その右手には包丁が握られていた。

(ウラに続く)

このデジログへのコメント

  • 勝男 2009年04月09日 10:03

    ぉぉ☆
    突然サスペンスタッチになったぉ・・・
    攻撃は最大の防御かぉ?
    (ウラに続く)

  • ゆり 2009年04月09日 23:00

    > 勝男さん
    ♪チャンチャンチャ~ン(火曜サスペンス劇場のテーマ)とBGMが聞こえそうな展開ですな(・・;

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