- 名前
- ヤヨイ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 51歳
- 住所
- 大阪
- 自己紹介
- 主にログ交流を愉しんでます♪ 読むのも書くのも大好きなので 気になったログには フレ...
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転校生の会
2009年03月21日 16:18
角田光代さんの 短編小説に
「転校生の会」というものがある
内容がうろ覚えなのに 書くのは忍びないが
大まかなアウトラインは こんな感じ
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ある日 主人公
(...名前忘れたのでヤヨイにしちゃえ♪)ヤヨイは
一年近く付き合った彼 (確かレトロな名前で記憶あり 新造という男子)
から 唐突に別れを告げられる
理由も 前触れも一切ない切られ方に
ヤヨイは驚愕ながらも激怒し 渋る新造から理由を聞き出す
彼は親の転勤で 何度も転校を繰り返している子
新学期でもない それなりの関係が構築されてるクラスに
ポンと入れられるうち
最初は馴染むこと あまり目立たず様子をみることを第一にしてきたが
「どうせ どんなに仲よくなろうが また俺は去るのだから」
という極論に達し 学校が替わる度 色々な「違う自分」を演出してきたという
そうやって 沢山の学校や人間 住まいを後にして
一人の人間と一年以上 一緒にいるのは息詰まりで苦しくなる体質に
なってしまった
「だから ヤヨイ!
もう無理! 別れよう!」
「やだ~!
んなバカな理由で別れられない!」
と ヤヨイは追い縋るが 新造は取り付く島もない
そうして 逢ってくれなくなった彼を怨み ヤヨイは凹む日々の中
新聞の広告欄に
「転校生の会」なる会合の誘いを見つける
《重なる転校のせいで 新造に捨てられた。。。転校って つまりは何なんだ!》
病的に発起し
ヤヨイは夏休み その会に出てみる
嘘の経歴を用紙に記入し 出た集い
そこは 老若男女が車座になり
順に 転校で受けた傷 喜び それぞれの経験値を語り合う
中には 新造とほぼ同じような感慨のまま 一つ処に落ち着けないという
妙齢の男性も居て
ヤヨイは 異様な発表会に 哀憐とは別な親しみを抱いてくる
いつしかメンバーの話しに聞き入り 同じ切なさや情景を共有し
泣いて 笑って 考え込んで。。。。
そして 彼女が話す番になる
した事もない転校について ヤヨイが語ったのは....
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私は この会があったならば 出席できる身の上だ
中2のとき 転校し
良くも 悪しくも さまざまなモノを受けた
兄の進学にあわせて
名ばかり 県庁所在地内という小さな海辺の町に越し
父方の祖父・祖母と同居をはじめた
仕送りがなくなり 母も働き出した分 家計の逼迫は消えたが
同時に 笑いは全く消えた
中途から 二家族が生計を供にするには 祖母も母も努力が足らず
ご飯時の団欒は消えうせたも 部活の忙しさに助けられ 苦ではなかった
兄は 中学始まって以来の神童と称され
高校でいきなり 落ちこぼれるという よくある堕落をしてくれ
突如シケモクを拾うようなやさぐれと化した(笑)
厳しい部活は続け 救いがあるのかと思えば。。。。
さまざまな武勇伝を 残していた
家族が そっちに目を向けている頃
私は私で ささやかなる「大変な目」にあっていた
それまでの 普通に7クラスあった常識から
一学年 1クラス しかも
「今日から 33人目の友達が キター!」
と 先生に紹介され
(たった それしかいなかったのか・・・)と 驚きの中
ヒソヒソ コソコソ
遠慮のない32人の観察の場で 黒板に名前を書かされていたのだから
その儀式の前に 校長室へ覗きにきた男子がいて
廊下から
「セーラー服だ!すかしてるで~」
と ガラガラ声が聞こえてきて 憂鬱になってきていた
ブレザーの制服が出来るまで 男子にはリボンを引っこ抜かれたり
ひっぱりだこの旧制服
何故 男性はセーラーにそそられる?(笑)
女子はといえば 遠巻きに見つめているので 視線を向けると
パ~っと逃げられたり
何せ 31人は幼稚園から ずっと一緒の顔ぶれなのだから
どうすれば 口を利けるようになるのか検討がつかない
もう一人 32人目は 一年前に転校してきたという女子
その子は 新参者の私から見ても まだ完璧にクラスで浮いていた
思春期まっしぐら
フォークダンスなど
手を繋ぐと 囃されるので
皆 ギクシャク 先生に怒鳴られる それが14歳。。。だと思っていたのに
転校先は とにかく 男女なんて一切ない
皆 普通に話し 触れてくる
意識する方が 厭らしいもんだ
と 意識するまでの私は 大変だった
何せ 私は同性にまでも 距離感を工面していた子だったので
そして もっと衝撃だったのが
転校翌日 火曜の5時限目 音楽室は右なのに
何故か みんな 反対方向へ向かってゆく
そこへ 一人の男子が寄ってきて こう私に言ってくれた
「あ あのさ。。 か 火曜は ギターの日だから
先に あ あの、、倉庫にギター取りにゆくんだぁ。
一緒に 使ってない番号の奴 捜して あ あげる」
誇張しすぎでなく かなり頑張って 話しかけてくれたように思え
お礼を言いながら
「ギター?」
と 動揺を隠せず 彼について行こうとしたところ
グイと 手を掴まれ 方向を変えられた
その先には 同じブラバンだと 昨日わかったY子とH美
「Sさん(私) Yにかまうな~
アレ 気持ち悪い奴で 誰も相手しないんだわ」
と 可愛い印象の二人が 怖い言葉を吐きながら
ついてゆかない私に気がつき 遠巻きにこっちを見ている男子を
手で シッシと 払い
Y子がパっと走り Yと呼ばれた彼を越して帰ってきて
私にギターを渡してくれた
「はい!いっつもこの番号使えばいいよ」
18番 好きな数字だけれど
ギターなんて いつも 聴かせてくれた近所の兄さんも
絶対 触らせてくれなかったんだから
初めて 手にしたようなもん
案の定
というか当たり前に その日の授業は お客さん
未だ全然弾けなくて 怒られている子も多数いるのは
見ていて分かったけれど
チューニングすら 手の置き方さえ わからない。。。
何がバカでも 音楽だけは いつも及第点だった私にとっては
長く 惨めな時間だった
その日 私が取った策はといえば
部活の顧問でもあった 音楽教師に
ギターを家に借りるお願いをして
一本 弦のない予備の楽器を しばらく持ち帰ることを約束づけていた
初めてみたギターの楽譜は 記号の羅列で 何もかもが 不可思議なまま
悔しい 悔しい 情けない
なんで 判らないんだろう
この様式は何? 構えから判らない
こんなに凝視して 何度も読み返しても
意味がさっぱり 判らない。。。。
部活終了後 味気ない夕飯を済ませば
自分で作ったけもの道を通る
茫茫の草わらを路つけた秘密の通路
何人たりとも知らない小道の果てには 川と海がぶつかる処
線路下 雨風もふせげ 音も響く箇所にアジトを作り
ギターを背負い 一週間 足繁く通った
指の腹が 弦の食い込みに 赤く凹んだままになっても
気が違ったように ギターのコードを押さえ
川辺のスナフキンは 頑張った
(とは 誰も呼ばなかったか~目撃者もない辺鄙な場所なんで。。。)
意地っ張りは 次の火曜日には
簡単なアルペジオをこなし
Amや G7 Dmも なんとかおさえられるようになっていた
一年後にはコンクールの事やらで 私を目の仇にした顧問にも
このときには手放しで 大した努力だと誉められたものだ
図々しくも そのまま学校のギターを借り続けて
切れていたG弦を ヤマハ音楽店に買いにゆき そのついでに古本屋で
教本をも 手にした
禁じられた遊び
グリーンスリーブス
S&Gの スカボローフェア
Are you going to Scarborough Fair
Parsley,sage, rosemary andthyme
Remember me to onewholives there
She once was atrue love ofmine
スカボローの市(いち)に行くのなら
パセリ,セージ,ローズマリー,タイム
あそこに住んでいる人によろしくと伝えてほしい
彼女は 私が真剣に愛した人
https://www.youtube.com/watch?v=uOaL-uXVOkw&feature=related
有名な一番の歌詞だけが 一人歩きしているように思えるくらい
二番以下は S&Gらしい反戦歌で
愛した女性に「伝えて」と言われた 内容が重過ぎる。。
訳してみた頃 愕然とした
↓
Tell her tomake me acambric shirt
(On theside of a hill in thedeepforestgreen)
Parsley,sage, rosemary andthyme
(Tracing asparrow onsnow-crestedground)
Without noseams nor needlework
(Blankets andbedclothes a child of the mountains)
Thenshe'll be atrue love ofmine
(Sleeps unaware of the clarion call)
Tell her tofind me anacre ofland
(On theside of a hill, a sprinkling of leaves)
Parsely,sage, rosemary, andthyme
(Washes the grave with silverytears)
Between thesalt water and the seastrand
(Asoldiercleans andpolishes agun)
Thenshe'll be atrue love ofmine
Tell her to reap it in a sickle of leather
(War bellows, blazing inscarletbattalions)
Parsely,sage, rosemary andthyme
(Generalsorder theirsoldiers to kill)
And to gather it all in a bunch ofheather
(And to fight for a cause they've long ago forgotten)
Thenshe'll be atrue love ofmine
Are you going to Scarborough Fair?
Parsley,sage, rosemary andthyme
Remember me to onewholives there
She once was atrue love ofmine
いつしか 弾けるようになっていた
いわば 夢中とも言えた。。。。
ピックも数枚 用意したが アコースティックな曲でもクラシックギターゆえ
爪先で 軽く流す弾き方のが 私には合っていた
家で音をたてると 祖父に母が怒られる住まいだったので
ギターも 数年後 手にしたオカリナも
私の音を奏でる場所は 野外のそこだけだった
いまも多分 私だけの聖地
もう 荒れ野原であった欲しい
そこへ私が行かないのだから
なんだか 転校話しから 大きく逸れ
何を語ってるんだか。。。
子供時代 転校・転入したという過去
大人になってから中途採用
臨時雇用の経緯
新規採用や新入学でなく
自分だけが多勢に面して
1対??になるシーンに際して
それを楽しみと 割り切れる人
小説内の新造くんのように 創られたキャラに没頭できる等々
そんな人以外は 多少のストレスと高まりに襲われる
経験のある人には
あの 遠巻きから見られている恐怖
もしくは
自分から いつ どうやって 何とか滲み寄ろうとする審判のときを
昨日のように 圧迫感をもって憶えているのではないかな?
ここデジを 学校に比喩している人が多数いるが
言い得て妙だな。。といつも思っていた
ちょっと 気が合いそうな人と友達宣言する
異性だと 新たな発展への気配も探りつつ 色気もあったりで
その人のログに「転入」していったり
嫌気がさして いきなり別れも告げず「転校」してしまったり?
時期を選ばない しかも水面下の動きだから
面白くもあり 怖さもあるのかもしれない
教えを乞うことがなくなったなら
泳ぎきれなくなったら
退学を選ぶのみ、、、か
親の都合も 義務教育も
負担も気兼ねも ここにはないのだから
すべては 自由意志のまま
好きな場所へ
好きな人と
想いのまま
楽な気持ちで あなたの心象が導く光へ
そう 心のなすがまま
再び 角田光代さんの小説から
これが 全ての根底にあり
否定も 肯定も いまは できない
ヤヨイ(主人公の仮の名)が 彼氏と同じく
転校のしすぎで 人との関係が判らなくなる中年の男性に 語る言葉
忘れられない
「あたしたちが出会う人は みんな同じバスに乗り合わせた人
ただ 目的地がみんな違うから 降りる場所も違う
私 そんな風に思うんです」
熱心な部活や 田舎ならでわの さまざまなホットな出来事が重なって
当初の懸念をふっ飛ばし
私は 思いのほか この心優しき男子の多い
海の見える中学校に馴染んでいったのだが
いつまでも 辛かったことがあった
私が来たせいで 男女で何か組む際
16ペア 余り1名
出席番号順だと「山岡」さんが あぶれてしまった
ブリブリの女子力の高い子だったので 臆面もなく
「また 私一人で先生となの~?Sさん来るまでは
Wくんの隣だったのに~」
と 半泣きで 言われること然り
出来るならば 替わってあげたかったよ 一人席
毎回 そう聞かされる方が苦痛だった
そういう遠慮のない言葉を しっかり放てる女の子
しっかりモンの 子沢山かあちゃんに 今なっている
背の順でゆけば 同じ理屈で あぶれてしまったMちゃんは
一度も文句をぶつけなかった副委員長さん
彼女も 県南の下宿やさんを きり盛りしながら
一昨年 二人目を出産していた
地元での 持ち寄り酒飲みの度
口にはしないが
ぼわっと あの西日のあたる教室が浮かぶ
あの頃は ごめんね
転校してきた私のせいで。。。
旧姓 山岡のTちゃん Mちゃんも
その罰なのか
いま
私はやんわりと 人生にあぶれてるよ(笑)
んだから 堪忍ね
私は 小心者につき
できれば 何事にも変化を好まないが
出会いと別れの交錯
慌しくも 苦甘い風を感じる そんな時節
どこかへ。。ゆきたくなる
それが逃亡と 映るうちは 待機して堪えるし
新たな切り口だと推奨されたならば 前向きに構える次第
いまは。。。。どっちなんだろうね
わかんないので
気分だけでも 遠くへゆきたい
お洋服でも買いにゆきますかぁ
萩原朔太郎氏も 書かれていますしね
―ふらんすへ行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し
せめては新しき背広をきて
きままなる旅にいでてみんー
実は先ほど古い引き出しの中に 旦那の隠していた(?)商品券
(参萬円也)発見!
使っちゃえ(゜-゜)
このデジログへのコメント
参萬円…使っちゃえ♪使っちゃえ♪笑
気晴らし気晴らし♪
> mamonyanさん
わぉ!
今からでも梅田に繰り出したくなるような
背中押し ありがと~(*^。^*)
嫁が「兵法」に挟んだ貴方のへそくり使っちゃっても
許してあげてね♪
そういう流れで
アコースティックを 覚えたんやね (^_-)-☆
偶然か!
今日のログにグリーン・フィールズ ブラザーズ・フォーを載せた。
転校って経験ないけど大変そうだね。逆に美少女転校生には興味津々…ずばりモテたでしょうヤヨイさんは?
転校生が来るって聞いたときどんな人だろう?って心躍ったなぁ…
お洋服買ったらすぐ帰って来てね♪
転校は一度経験があります。田舎→都会の転校だったけど、すぐに仲良くなれました。参萬円、使っちゃお~♪
転校も中途採用も…
人間関係が出来上がっている人達の中へ飛び込むストレスは相当なものでしたねぇ。
横浜の浜っ子気質は文明開化の影響で「受け入れやすし」です。
横浜だったら違ったでしょうか?
> 赤ワインさん
あい♪そうなんよ
あの頃は焦りと指の痛みで大変だったけど ああでもならないと
一生弦楽器なんて縁なかったろうね(__)
たまには弾いてるん?指は 身体は憶えてる(笑)
> あすなろさん
黄色が象徴的だったね 綺麗な写真♪
ブラザーズ・フォー 一曲でも弾けたら素敵かもね
9月生まれの母がTry to rememberが好きだったんだ^^;
> やじろべいさん
見られる事が か・い・か・ん♪の人だったら苦でなかったでしょね
ずばりモテた!とデジには書きたいところ 鼻が伸びたら困るので
既述の通り セーラー服は大モテでごわした
> 奈津さん
うん。2組に男子が来るとか 東京から来るとか(田舎~)
傍観組は良かった(T_T) 矢面は きっついで~(笑)
実は 行く宛てないもん(爆)
すぐ帰ってきちゃった~♪
> ミっキーさん
田舎・都会に関係なく 性格や人柄がすぐ親しめる環境を作るんだろうね。んじゃ その「会」に一緒に出ようか(笑)
私が暴走して(1・3・5笑)一人語りをしまくったら 止めて~
> nekoyanさん
その心情よくわかります。私も中途採用も経験してる
自分が緊張の中 救われた行為や頂いた言葉
不思議と忘れず 誰かに使いまわし(笑)するんだよね
情けは人の為ならず
> ピロすけさん
ご無沙汰でした
引越しや転校の経験ないのは良いね。いつもむかえびと(笑)
実は昨日 使ってしまったよ 金券(^^)v
思い出したけれど 5年前にもらった分だから時効って事で♪
> ゆうな(´・ω・`)ゞさん
保健室登校で~す(ソフトに引きこもりか~)
わりっす!昨日 コートを買っちまったよ
姉さんと甘味三昧する会計は
別から出すから 怒らないでよ~(笑)
> 鞍馬 由岐さん
そう~
人は徒党を組む傾向にあるから
敢えて新参者に近づく危険?を犯さないかも
その様子見期間が 結構きつい(T_T)
最初の一発で失敗する人 よくお見かけします(笑)
> シマさん
散切り頭を叩いたんだもんね(^^)v
新規を受け入れ態勢が強い土地は 素敵ですね
横浜の従姉妹の提供してくれるハマっこの流行は魅力でした
お盆・お正月が愉しみやった(*^。^*)
> さきこさん
先生にお世話係を頼まれる学級委員か お姉さん的存在だったのね?
心臓が高鳴ってる中 優しくしてくれる人は天使だった♪
ギターはアコースティック?弾いてみたくなりませんか?
> りんさん
欧米のご夫婦のようだね
綺麗な家庭が浮かぶ♪意識も洗脳もされたくなくとも
自分の育った環境を いつしか繰り返したくなる
そんな素敵な理想郷 貴女がピアノでも成り立つね♪
> さやかさん
一緒にしたら失礼だけど
姫も私も 月日を経て 一人の人を心から信頼し慕わないと
始まらないような。。
ハハ そこまで気長に付き合ってくれる人 バスで出会えるかしら?
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