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パイ生地一人一枚

2009年03月13日 22:27

パイ生地一人一枚

先日一枚のDVDを借りてきた。

その作品は何度も観ているが、また観たくなった。

以前にも観ているのに、今回は更に数回鑑賞した。

当たり前のように作品を鑑賞する時。
字幕を追いかけながら台詞を言っている人物に目が行く。
中心で目まぐるしくアクションをおこす人物に目が行く。

その後の鑑賞。

字幕を追いかけず、喋ってない人物の縁起に目が行った。
中心で目まぐるしく動く人物にカメラの焦点が合っている時に、
焦点があわずボヤけていつつも動いている人物に目が行った。

喋ってないからこそ
中心のキャラクターよりも喜怒哀楽がはっきりと見れる役があり、
ボヤけているからこそ
その動きの意図がはっきりとしている役があり、
一つの作品というのは、
一枚一枚が重なって初めて一つになるパイのように感じた。



思えば幾度となくこうして作品を楽しんできたけれど、
実は身近な日常の中にもこんなことがいっぱいある。
いや、実はこんなことだらけだ。

話に加わってない人に目が行き、
おもむろにその人に話をふってみる。

一見ボヤけたところから出てくる、ある種の鮮明さ。

それが分かった時、
実は脇の役なんてのは存在しないことに気付く。


「このパイ生地一枚一枚はなんて奥の深い味なんやろう。」


そんなことを考えながら一人感心の深淵に浸っていると、
進行している話を聞きそびれてる自分が一番ボヤけていたりw


ではでは♪

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