- 名前
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- 高松の31歳です。サッカー、バイク、ギター好き。普段出会わない人たちと趣味の話で盛り...
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尊厳死。
2006年03月27日 19:09
ここ何年か、医療過誤のニュースが目立つ。
それは。。。
自分が、同じフィールドで仕事をしているからだろう。
先日も、人工呼吸器の取り外しの件で世間がにぎわっている。
人工呼吸器。
まあ、自分で呼吸管理できない人には装着します。
実際、僕も救急をしていたときは、何度となく挿管し、呼吸器を用いました。
少しずつ、自分の呼吸に切り替えて。。。
晴れて抜管できた時。。。
そして、患者さんが、元気に退院していくとき。。。
なんとも言えぬ達成感がありましたよ。
人工呼吸器を末期の患者に装着する。。。
これは、どうなんだろう?
目一杯、痛み止めを投与され。。。
目一杯、強心剤で心臓を動かし。。。
回復の見込みのない人に。。。湯水のように高価な製剤を用いて。。。
いつも葛藤する。。。
ほんとに、これは正しいことなんだろうか?
家族との話し合いで決めたとはいえ。。。
これでいいんだろうか?
患者は生きているのではなく、生かされているだけ。
身体的な苦痛も、僕には推し量れるものではない。。。
強心剤ひとつとっても。。。。
無理やり心臓を動かすってことは。。。
それだけ体に負担かけてるんですよね。
創造してみてください。。。
しんどい体で、全力疾走を強いられる事を。。。
患者さんはもう意識はありません。。。
でも、全力疾走させられているんです。。。
僕は強心剤を使うとき、「患者自身はしんどいだけかもしれないですよ」と。。。
必ず、メリットだけではなく、デメリット。
特に、患者の身体的負担についてもお話します。
どうしても、離れている家族が来るまでとか。。。
止むに止まれぬ事情なら仕方ないですよね。
昔。。。こんな家族がいました。。。
あれは、僕がまだ研修医時代の12/30のこと。
102歳の、おばあちゃんでした。
いわゆる老衰ですわ。
血圧が下がり、呼吸状態も悪くなってきた。。。
「今夜辺り、危ないかもしれないですね。。。」
家族には、連絡の取れる場所にいてもらうように伝えた。。。
その後、息子さんが再来院されたんですが。。。
「先生、もう年賀状も出しちゃったんで。。。せめて三が日が終わるまでは何してもいいんで、生かしといてもらえないかなあ。」
正直、愕然としました。。。
僕は、もう何も言葉も出ず。。。IVHを挿入し、循環胴体を安定させる薬を開始した。。。
そして、沈静をかけた後。。。挿管し、人口呼吸管理を始めた。。。
その患者さんは、結局1/2の夜中に亡くなりました。
看取ったのは僕です。
いくら強心剤、人工呼吸をしても限界はありますからね。。。
家族は、心肺停止後2時間して、やってきました。
にこやかに。。。やってきました。。。
「いやー、先生、おかげでいい正月を迎えられましたよ。」
怒るでもなく、笑うでもなく、呆れるでもなく。。。
ただ、何も考えられなかったことを覚えてます。
医療経済的な観点から見ても。。。
個人的には、財政を逼迫するような治療。。。
over treatmentは、避けたいものです。。。
それ以前に、みんなが健康な世の中であればいいのに。。。
安楽死、尊厳死。。。
色々言われますけどね。
自分達がどうしたいか、どうされたいか。。。
考えておくべきことだと思います。
我が家は、延命措置はしない。
臓器提供もしないと言う事になってますわ。
ちなみに。。。
僕自身は、臓器提供は、しようと思っています。
ドナーカードもあるしね。
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