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風のキス

2008年10月15日 23:33

成長した肉体にとまどいながらうれしかった、
幼さと押さえきれない衝動混沌として、
不安をシニシズムの糖衣て覆ってた、

そんな頃、

際限ない仲間との会話が途切れて、、、
普段は無口なひとりがぽつりと、

男は一生にできる回数が決まってるんだ、
最後の時にはあそこの先から白い煙がポッとでるって、

皆笑った。
話したひとりは得意げだった。

馬鹿げた煙の思い付きがおかしかっただけではない。
そんなふうに最後の悦楽を終える男をさげすんだ、
その優越感が笑いを高まらせた。

きっと一年ほど前

そいつは、
影ほどの気配もなく
わたしの背後にいて
細く長い腕を
背中からまわしてからみついたんだろう。

そして秋のある日

肩ごしに顔をのばして
耳の下の首筋
風のようなキスをした


気づいたときは遅かった。
いつが最後だったんだろう。
それすら思い出せない。

ほうけたように窓の外を見やるだけ。

煙の話を、
数十年前の話をふいに思い出した。

笑ッテミヨウカナ
無理だった。

それから
灰のなかに欲望の熾火だけが

残った。


ま、いっかぁ

少し早いのかもしれないけど、しゃぁないな!

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