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遥かな時代の階段を。

2008年08月01日 02:49

昨年のフジロックで出会って一目惚れした人と、今年もフジで偶然の再会。

いや、僕が彼女に気づいただけで、たぶん彼女は僕に気づいていない。

この1年間、淡い恋心を抱きながら、再会を夢見ていたんだ。

彼女は昨年、一昨年とひとりで横浜から来たと言っていた。

昨年の別れ際、僕はこの気持ちを伝えることができずに、この1年間ものすごく後悔していた。

だから、もし1年後に再会を果たしたなら、必ずこの気持ちを伝えようと決めていた。

でも、できなかった。



今年は彼女はひとりじゃなかったんだ。

一緒にいる人と、嬉しそうに手をつないでいた。

昨年つかの間の時間、僕が一緒に過ごした時には見れなかったような楽しそうな笑顔で。

声なんてかけれるわけがない。

だって彼女はあんなに嬉しそうなんだ。

きっととっても幸せに違いない。

僕はもはや過去に少し接触があっただけの、知り合い以下の存在なんだ。

時間は確実に過ぎている。

それが真実なんだ。





フジから帰って、再び日常の忙しく時間のない日々に追われる。

数日後、最近少し仲良くなりかけていた女の子からメールがきた。

仕事の忙しさやフジロックに行ってたことで、しばらく彼女に連絡しなかったら、彼女は傷ついていた。

「私、自分ばっかり夢中になってたみたいでバカみたい」といった内容だった。

そんなつもりはなくても僕は、とても良い人を傷つけてしまった罪悪感にかられたよ。

「ごめんね」と謝ったけど、きっとこれでもう終わりなんだ。

取り戻せない時間に気づいたときは遅かったんだ。





以前仕事関係で知り合った女性から、久しぶりに昨日メールがきた。

前から何度も食事に行こうと誘われていたけど、タイミングが合わずに全然行けていなかった。

「お元気ですか?ひとつだけ伝えたかったのでメールしました。ずっと前から好きでした。どうかこれからもお元気でがんばってください。」という内容のメールだった。

彼女は気持ちを整理して、未来へ目を向けたんだと思った。

僕が何もできずに、いつまでもじたばたしているあいだに、確実に時間は過ぎていたんだ。




こうして僕はいつまでも、取り戻せない時間に気づかないまま生きていくんだ。

そういえば、ここでも一番気が合いそうで仲良くなれそうな予感がしていた人は、彼氏ができたからもうメールに返信はしませんと書いてあった。

時々行っていたバーで働くお気に入り女の子には、どうやら嫌われたような雰囲気がある。




それでも時間は容赦なく過ぎ去っていくんだ。

僕はいつまでも噛み合ない感情を持て余すんだ。

それが真実なんだ。

このデジログへのコメント

  • りり 2008年08月03日 07:20

    そんなにモテてるんだから、2人目の彼女は修正可能だと思われるよ!
    後のフォローも大切なのです☆

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